粉雪T 7 ページ6
さっきまでの
緊張してた表情はすっかり消えて
いつもの
優しい顔…
「私…ね…」
「消えたいの…」
…?
「裕太の…前から…」
「裕太の…記憶から…」
裕「…?」
…
…
…
「裕太に…忘れて欲しいの…」
「私の事…」
裕「何…言ってんの…?」
裕「手に持ってるの見せて?」
…
…
…
「…や…」
「嫌…」
「…お願い…」
「一人にして…」
…
…
…
「死にたいの…」
「やっと…」
「赤ちゃんが…いいよ…って言ってくれたの」
「一緒に…天国に行ってくれるって…」
「一緒に死んでくれる…って…
言って…くれたの…」
「…だから…」
Aは持っていた果物ナイフを
首筋に充てた…。
「裕太…お願い…ッ…!」
裕「Aッ…!!」
裕「やめろっ!!!」
容易に取り上げられると思っていたナイフは
Aの
その細い腕からは
想像もつかないくらいに強い力で握られていて
振り回したそのナイフが
俺の腕をかすめ
Yシャツに赤い血が…流れるまで
二人の手から離れる事はなかった…。
裕「ッ…!」
鈍い痛みが走り…
薄いブルーのシャツが…
赤く…赤く…染まっていく…
裕「ッ…」
…
…
「裕太…ッ…!」
やっと…生気を取り戻したAが
俺の傷を包む…
「裕太ッ…」
「裕太ッ…!大丈夫…ッ…」
「裕太ッ…!」
裕「…大丈夫…」
裕「大丈夫だよ…」
裕「かすり傷…だから…」
「ごめ…ッ…」
「ごめ…んなさい…」
「私…」
裕「大丈夫…だから…」
裕「それより…その…ナイフ…」
裕「俺に…頂戴…」
…
…
…
いつも…Aが俺の大好物の
林檎を剥いてくれてた果物ナイフ…
裕「ど…して?」
裕「どうして…こんな事…したの?」
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ゆなつ - わー、お返事ありがとうございます(ノд<。)゜。そうなんですね・・・。トウコさんのペースで、無理なさらないでくださいね。もちろん!これからも読ませていただきます♪また、コメントさせていただきますね(*^^*) (2016年7月25日 15時) (レス) id: 9be4ebf298 (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - 初めまして(*´∀`)コメントありがとうございます♪沢山読んで頂いて、温かい言葉…ほんとに嬉しいです。明日、移行予定ですが…さくらんぼ…続けるか、新しいの浮かぶか…ちょっとお休みするか…悩み中です(笑)良かったらこれからも、立ち寄って下さいm(__)m* (2016年7月25日 15時) (レス) id: 3c1bc43480 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなつ - トウコさん初めまして。玉ちゃん、みっくん、横尾さんファンのゆなつと申します。トウコさんの作品、君は誰の。シリーズや、揺れる想い。なども読ませてもらっていたトウコさんのファンです!毎朝、トウコさんのお話を読むのが楽しみです!これからも応援しています☆ (2016年7月25日 14時) (レス) id: 9be4ebf298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トウコ | 作成日時:2016年7月14日 5時