俺の彼女＊短いお話集＊8

I miss you T ページ27

「やめて…」





裕「嫌だ…やめない…」







「お願い…ッ…」






貴方の薬指には…

銀色に光る…リング…







貴方は…

他の…誰かの…ものでしょ…








裕「…俺が…嫌い…？」








「嫌いッ…大嫌いッ…！」




今まで…その指輪を隠して…

ずっと…私を…





私を…騙して来た貴方なんか…大嫌い…









「嘘つきッ…！」








「愛してる…って言ったのに…ッ…」







「嘘つきッ…！」









「離してッ…！」









裕「俺は…」







裕「嘘なんか…ついてない…」







裕「ついてないッ…！」








「や…ッ…！」







いつも優しかった腕が…私の手首を掴んで


そのまま…


壁に押し付けられる…







「やだッ…！」








裕「Aッ…！」




手首を…拘束されて…

身体を…彼の胸で押さえつけられて…


その…

長い足が私のスカートの間に入り込む…








裕「隠してた訳じゃ…ない…」








裕「言えなかった…んだ…」








裕「君を…失うのが怖くて…」



「や…聞きたくない…ッ…聞きたくない…」







「そんなの…ッ…」








溢れる涙を…堪えきれなくて

ただ…一度瞬きをしただけで…


頬を…伝う…涙…








「離して…お願い…」







「今なら…まだ…引き返せる…」








「何も…」


「何も…なかった…二人に…」






裕「ほんと…に？」








裕「ほんとに…そう思ってるの？」







「……」







裕「俺は…無理だ…

無理に決まってるだろ…こんなに…

こんなに…君が…好きなのに…ッ…」








裕「愛してる…」







裕「愛してるんだ…」






裕「分かるだろ…」






ひとつ…言葉を発する度に…キスを落とす…


瞼に…




涙で濡れた頬に…





ブラウスから見える鎖骨に…








裕「愛してる…」




ブラウスの上から…乳房に…






裕「お前が…欲しい…」






ブラウスの上から…お臍に…







裕「欲しい…んだ…」





そして…

足元に…膝間づいて


身体の中心にも…









「誰か…来たら…」






裕「構わない…見られても…」





「玉森さん…」







裕「構わない…

お前が…許してくれるの…なら…」






「……」






裕「許すと…言って…」




裕「俺を…許すと…

そして…これからも…俺を愛すと…

俺に…抱かれると言って…」





裕「愛してるから…」





裕「許して…」





終

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