俺の彼女＊短いお話集＊8

粉雪T 25 ページ24

＊


裕太、凪…へ



＊メリークリスマス＊




昨日は楽しかった…。




三人で初めて過ごすクリスマス…。



幸せ…だった…。





今まで生きて来て…一番…幸せだった…。





大好きな凪…と



大好きな…裕太と



ただ…当たり前の…日常。




今まで叶う事のなかった



家族としての日常が経験出来て


本当に…嬉しかった…。






私ね…



クリスマスプレゼントに


パジャマ買ったの…





裕太と…私と…凪…とお揃い…



お揃い着て…

おんなじベットで眠りたかったの…


昨日…。









でも…


私って…ダメだね…






凪のサイズ…知らなかった…。




せっかく…亜季さんにお願いして

買って来て貰ったのに…





凪には…まだ…大きかったみたい…。






私…

そんな事も…知らなかったんだね…。






ごめんね…


こんな私で…





何…ひとつ…凪の事知らない…




何…ひとつ…凪にしてあげられない…




こんなに…


凪…が…愛しいのに…。




こんなに…


凪を…愛してるのに…







ごめんね…





裕太…にも…心配かけてごめんね…




私…じゃなければ



私を選ばなければ…

貴方はもっと…幸せに、なれたのに…。








こんなに…辛い思い…することも

なかったのに…。







ごめん…なさい…。








裕太…



凪…



メリークリスマス…



どうか…二人に…


二人の未来に…幸せが訪れますように。






A









＊







涙…で


最後は霞んで見えなかった…。





いつ


こんな手紙…書いたんだろう…









凪の向こう側…

凪を抱き締めるように眠ってるA…






いつ着替えたのか


俺と凪…にプレゼントしたパジャマと

お揃いのを着てる…









「…ん…ッ…」








「パパ…？」





小さな手で…目を擦る凪…






「目が…覚めたの？」








「ん…」







「…！ママ…？」







「ママは？」






「ママ!?」







(笑)







裕「ママは…後ろにいるよ…」








裕「凪…は慌てん坊だな…(笑)」









裕「サンタさんからプレゼントだよ…」









裕「ほら…」







袋を、差し出しても

起き上がらない凪…








裕「凪…？」








「ママ…？」







「パパ…ママが…変だよ…」





裕「…？」





「ママ…動かない…」







「お手々…握っても動かない…」








A…！？

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