揺れる想い｡F&T

独りぼっちの誕生日３ ページ35

裕『鍵…開けて…』







裕『お願い…』









ピンポーン♪









裕『早く…』









「ダメ…ダメです…」







裕『どうしても…？』









「どうしても…です…」







裕『俺は…ダメ…なの…？』









「…お願い…許して…」









裕『ガヤ…なら開けんの…？』









「……？」








裕『ガヤなら…』








「………」









裕『ガヤ…来たよ…』









「……？」









裕『さっき…マンション入ってった…』









ピンポーン♪









裕『開けてやんなよ…』









裕『すげ…走ってた…



俺に…気づかない…くらい…(笑)…』









「玉森…さん…」









裕『ガヤに、お祝いして貰いな…』









「………」








…









…









…









裕『俺は…君が幸せならそれで…いい…




君が…






笑ってくれるなら…






それで…







いい…』









「玉森…さん…」









…









…









…









裕『…でも…







諦めたわけじゃないから…』









「………？」









裕『君の事…』









裕『諦めたり…しない…』









裕『君との…






あの雨の日の事を…






忘れたりしない…』









「玉森…さん…ッ…」









裕『忘れたりしない…』









ピンポーン♪









裕『早く…開けてあげて…』









裕『今日が…終わっちゃう…』









裕『君の…大事な日が終わっちゃうから…』









…









…









裕『…バイバイ…


誕生日…おめでとう…』








…









…









カチャ…









…









…









…。

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