2番目。II

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裕太side
『かわゆーい！！』

ベビーカーを覗き込む空ちゃん

年長さんになって背が伸びて、顔つきは益々、日向に
似て来た




『ねぇ、ねぇ、名前は？』






裕「陸くん、と、海ちゃんだよ…」





『陸くん…は、男の子で、海ちゃんは、女の子？』






裕「そっ！！」






『かわゆーい、かわいーー』


さっきから、それしか言ってないね、笑






『抱っこしたいなぁ』

日向を見た空ちゃん






日向「Aさん…」



＊


あの日、公園で会ってから月日は流れた


無事に子どもが生まれた事を知った日向から
連絡があったのは、数日前





今日….ここで逢いたい、と。

今日なら、太輔も来れるから、と。







日向とガヤと空ちゃん

俺とAと、陸と海…


二つのそれぞれの家族を空ちゃんがつなげる








「どうぞ、」

子ども達は、だいぶしっかりして首が座った

Aが空ちゃんに託したのは、人見知りをしない
陸。




『わぁ、ふわふわ〜』

空ちゃんのほっぺも未だに、ふわふわだよ




子ども好きのガヤが、空ちゃんに寄り添う






それぞれが、愛する人と家族を持ち、幸せに暮らす

そして、互いの子ども達もまた、この公園で遊ぶ





あの頃、夢見たことが、現実となる






芸能界にいて、忙し過ぎて、少し？
おかしくなっていた俺の感覚を、普通の感覚に
戻してくれたのは、他ならぬAだ







どんな俺も受け入れ、優しく包み

バッシングされた時も、いつも味方だった







陸と、海に夢中の空ちゃんと、ガヤ

そして、その二人を見つめる日向







やっぱり…女性は強いな

そう、改めて思う





守っているようで、実は、俺たち男は守られている







裕「これからも、ずっと側にいてね」


そっと、Aの手を握った





「…裕太？」






裕「俺の事…好きでいてね…」






「…笑」






裕「２番にしないでね、？」





「…え？」



裕「子ども達を1番にしないで、笑」





「笑」







裕「ずっと…ずっと…俺を1番に愛して？」




裕「俺も、Aを1番に愛すから…」







裕「ね？」






約束だよ







end

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