2番目。II

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その時だった


『たまもりくーん！』

声が聞こえて、俺に向かってくる子どもの姿が
視野に入った







「…？」

慌てて涙を拭いて、俯いたAが、ベンチから
離れようとした





裕「大丈夫、ファンじゃない」






「…でも、っ」





裕「大丈夫だ、、、子どもだよ？それに…」



裕「言ったろ？もう、マスコミにバレてもいいんだよ」







「…裕…太…」


俺は、繋いだ手を離さなかった







俺に向かって走ってくる女の子

あれは、空ちゃん







裕「あの子はさ、幼なじみの子どもなんだ…」





「…え？」

初めて顔を上げて、空ちゃんの方を見たA







『たまもりくんっ！』





『こんにちは』



前と同じように礼儀正しく挨拶した空ちゃん






裕「こんにちは、久しぶりだね」



『はいっ！』






「可愛い…」


「こんにちは…」







『こんにちは、お姉さん……？』







裕「ふ、…笑」






「良かった、おばさんって言われなくて」

やっと笑ったA








裕「笑…」





で…

裕「一人 な訳ないよね…」






『うん、ママもいるよ！』








そう言うなり、空ちゃんはママを呼んだ






『ママ！！』

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