2番目。II

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裕「A…」






「…？」





裕「早く子ども欲しいな…」






「…ぇ、」


それまでの柔和な表情が、一瞬で固まる






裕「Aとの子ども…欲しいな」






「…！？」






子ども…結婚…

ジャニーズで簡単じゃないことは分かってる




長く付き合っていても、必ず、その先に
約束がある訳じゃない




幾ら俺が、Aとずっと一緒に居たいと
言っても…結婚できるとは限らない、そう
Aだって思っていたはずだ








「…裕…太？」








裕「結婚したい、Aと…」






「…う、…そ…」


喜びより、不安の顔をするのか…君は。

そんなに俺との結婚が、難しいと思ってたんだね






裕「嘘じゃないよ…」





裕「本気だ」






「……ッ…」






ふ、泣き虫さんだな


返事をくれる前に泣いちゃうの？







裕「俺が、ずっと一緒に居たいのはAだ、って
言ったろ？」




まだ、信じられなかったの？





いや、それくらい
君に寂しく、不安な想いをさせて来たって事だ







裕「結婚…してくれる？」



何度も重ねた指先を、掌で包んだ






「……っ、」



ポタッ





その掌に、綺麗なダイヤモンドみたいな涙が落ちる





裕「Aを愛してる…」

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