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二人、何かに視線を送り、
優しい物腰で、空ちゃんに語りかけてる日向
何を見てるの?
さわさわと揺れる銀杏の木
その木に何があるの?
裕「また、逢ったね」
「あ、たまもりくんっ!!」
先に俺に気づいたのは、空ちゃんの方だった
日向「裕太…」
裕「何か、いるの?そこに…」
「カブトムシ!!」
あ、
裕「獲る?」
「うん、っ!」
俺が捕まえたそのカブトムシは、日向が予め持って来ていた虫籠に入れられた
「…やった、っ!」
嬉しそうに籠を見つめた空ちゃん
良かった、喜んでくれたかな
日向「ありがとう、裕太」
裕「どういたしまして、」
日向「今日も…実家?」
裕「あ、うん…今、時々こっちに帰って来てんだ
仕事も、落ち着いたし…母さんも喜ぶから…」
日向「そうなんだ」
裕「なんか、懐かしくてさ、この公園」
トン、ここに座って…って、日向をベンチに誘った
日向「でも…」
キョロキョロ周りを伺う日向
裕「大丈夫だ、って
昼間っから、女と逢ってるなんて思わないよ
堂々としてればいい」
日向「そ、っか、」
裕「ね、ちょっと座って話そうよ
こないださ、帰ってから卒アル見たんだ」
裕「俺の知らない地元の友達の話とかさ…」
裕「話…しようよ」
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作者名:トウコ | 作成日時:2020年6月21日 6時