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23 (episode B) ページ35

コト

足元に触れたピンク色のボール










あ…






裕「…はい、」






俺の前まで走ってきたその子にボールを渡した




長い睫毛が全部カールして、大きな目は
益々大きくみえて、まるで人形みたいに可愛い女の子




「ありがとうございます!」




耳の下で、束ねた髪が、クルンと揺れる

透けるように白い肌に紅を挿す、丸いほっぺは、
今にも、落っこちそうだ




裕「どういたしまして」


思わず、笑みが溢れた







「さよなら」

ペコッと頭を下げて、踵を返した彼女








なんて、礼儀正しい

親御さんが、きちんとしてるのかな






そんな事を思いながら、後ろ姿を見つめると

ふと、何かと残像が重なった












これって…







なんだ?



遥か…昔…

同じような光景を見たような…








その時だった







『ゆ、う…た?』


誰かが、俺を呼んだ















『ゆうたじゃ…ない?』

24→←22 (episode A last)



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設定タグ:キスマイ , 玉森 , 藤ヶ谷   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:トウコ | 作成日時:2020年6月21日 6時

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