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「…どんな人なの?」
私は、聞かずに別れようと思っていた事を口にした
こんなにまでも、私と別れたがらないって事は
ただの浮気なのかも知れない
一時の気の迷い
火遊び
一瞬の熱病
そうだ、きっとそう
それなら、我慢できる
どうせすぐ、飽きるに決まってる
すぐに、飽きて私の所に戻ってくる
大体、裕太みたいに綺麗な人に囲まれてる人が
浮気の一つもしない方がおかしい
そう、思った時
自分の中に余裕が、生まれた
今、2番なだけ
すぐに貴方は、今の1番に飽きて
私は、1番に返り咲く
「…裕太の…今、好きな人って…どんな人?」
"今" そう、強調した
裕太の1番は、私だと確信したから
.
.
!
でも…
すぐに、後悔した
やっぱり、聞きたくない、そう言う前に
ぎゅーっと、胸が締め付けられて言葉を失った
だって…
何?その顔…
何で?
何で、そんな顔をするの?
幸せそうな顔
1番の人に想いを馳せる…優しい笑み
貴方の睫毛には、
私と別れたくない、と濡らしたはずの涙が光ってる
のに…
そんなこと、とっくに忘れて
1番の人を思い出してる
貴方は…
目の前の私なんて全然見てない
ただ、一言
その人の事を聞いただけで
心は、その人の所へ行ってしまった
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作者名:トウコ | 作成日時:2020年6月21日 6時