あいすくりーむ 102 last ページ12
裕「ん?コンビニこっちだよ?」
「…コンビニは後」
?
「お散歩、行きたい」
え…
何それ
「だってさ、裕太…」
「最近ずっと、お散歩出来てない…」
Aと暮らし始めてからは
あの時の事がついつい蘇って、仕事以外で
彼女を一人にするのは極力避けて来た
Aが簡単な料理しかしないのも、
うちから徒歩3分のコンビニにある食材しか
使えないからだ
あの日
写真を撮られたトラウマは、多分今もまだ癒えていない
裕「いいの?」
前は、俺が散歩に行っても絶対ついて来なかったのに
「…ん、まぁ」
照れ隠ししてるのが、可愛い
病院を退院して、暫くして籍を入れたけど
Aは、近くのコンビニ以外どこにも行ってない
あの部屋が、生活の全てだった
裕「じゃあ、行こっか」
手を伸ばした
「…いいの?」
裕「ふーふ、だもん♪」
「…….」
あー、真っ赤になっちゃって
可愛いなぁ
裕「雨止んで良かったね」
「ん」
んー?
恥ずかしいの?
まだ?
変わんないね、そう言うとこ
裕「…あ、紫陽花!」
「本当だぁ、綺麗だねー」
裕「…これさ、次に来たら色変わってるかもね?」
「…そうなの?」
裕「そうだよ」
「…じゃあ、また来たいな」
裕「ん、」
また、来ようよ
それでさ、色んな物見ようよ、ね?
「…あれは?」
裕「あれ?何だろ、綺麗だね」
「調べといて」
くっ、笑
やっぱりドSじゃん
それって
めちゃ、幸せーー
「裕太…」
ん?
「…ずっと…側にいて」
え…
何いきなり
可愛すぎるんですけど
「…ずっと…ずっと…」
「側にいてね」
勿論だよ、
絶対離れないよ
ぎゅ、握った手を強く絡めた
今夜は寝かさないぞ
「あー、やらしいこと考えてるでしょ?」
裕「いや、何で?滅相もない」
「…そうなの?」
え?
「…A…」
「溶かされたいな、また…」
へ?
( ゚д゚)
「あいすくりーむみたいに…」
!?
「裕太に溶かされたいな…」
きゃあ
(//∇//)
ぐふ、っ
「裕太!!」
?
「鼻血ーーー!!」
「んもう、裕太ってつくづく…へーんたい!!」
おしまい。
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作者名:トウコ | 作成日時:2020年6月21日 6時