あいすくりーむ 78 ページ38
どうしたの？
やっぱり変だよ
自分がガヤを誘って店に行ったんでしょ？
そこまで、ひどい事しなくていいのに
「…裕太…」
裕「何？」
「捨てていいでしょ？」
裕「ん、でも…」
「…私は…裕太が好きなの…
藤ヶ谷さんの好みの下着なんて着たくない」
裕「でもさ、結構いい感じだったよ？アレ」
しまった、
まだ、開けてない程だったのに
「見たの？」
睨むように、俺を見上げたA
「勝手に見たの？」
裕「ごめん、興味あるでしょ？
だから、ほんのちょっとだけ、」
「…最低」
「人の荷物勝手に見るなんて…」
「ほかの物も見てるの？」
何言い出すんだよ
見るわけないだろ？
どうしたの、そんなに怒って
「…もう、やだ！！」
「…みんなやだ！！」
裕「A、落ち着いて…」
腕を引いた
「…嫌っ！触らないで！！」
「やだっ！みんな大嫌いッ！！」
A！
「自分の好みの下着選んだり、勝手に
人の荷物見たり….大嫌いッ！！」
裕「ごめん。ごめん、って」
裕「俺が悪かった…ごめん、許して」
.
.
.
「…や、っ…いや、っ…ッく…」
「やだッ」
裕「ごめん、アレは捨てよう…」
裕「もう、何も言わないから…
少し休もう…疲れたんだよね、今日は」
今日のAは、やっぱりおかしい
今は、何を言ってもダメな気がする
些細な事で、気持ちが昂ぶる
また、出ていくかも知れない
裕「少し、休もう…」
やっと落ち着きを取り戻したAの肩を抱いて、寝室へ
裕「眠るといい」
愛しい人の身体を、ベットに沈める
裕「眠るまで、こうしてあげるよ」
乾いたばかりの髪を撫でる
睫毛は、まだ涙で濡…れて、目は真っ赤だ
裕「疲れたね」
裕「いい子だから、少し休も…」
裕「ね、A…」
好きだよ
愛してるよ
君だけを、愛してる
だから、
もう泣かないで…
怒らないで…
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作者名：トウコ
| 作成日時：2020年6月7日 9時
