あいすくりーむ 63 ページ23
『藤ヶ谷さん…』
彼女が帰った後、部屋に一人残された俺に
店長が、声をかけた
『大変です…SNSで、藤ヶ谷さんがここにいること
拡散されてます』
え?
『店の周りに人が集まり出してます、多分
藤ヶ谷さんのファンだと…』
マジかよ
『早く、裏口から出てください。
それから…』
?
他に何かあるの?
『…言いにくいんですけど…
藤ヶ谷さんが、女の子と一緒だった、って…
あと…』
?
あと?
『乱….暴した、って』
!?
『すいません、俺もちょっと店を空けてたんで、
目が、行き届かなくて…』
太「いや、、、店長は悪くない…俺が…
ごめん、迷惑かけて…」
『そんな事ないです、ただ…』
早く、店からは出た方がいい、よね?
太「…悪い、また、改めてお詫びする…」
『…そんな事、、、大丈夫です…
ただ…あの、、、』
『俺も店長なんで…すいません、確認だけ…
若い子達にも、説明しなきゃいけないんで』
ほんとに、乱…暴なんてしてないかの、確認?
太「そうだよな…」
.
.
.
太「彼女は…」
.
.
.
太「今…付き合ってる彼女だ…」
.
.
太「ちょっと、痴話喧嘩しちゃって…
彼女泣いて帰ったんだ、それが誤解を招いたと思う」
『そうだったんですね、
それなら安心しました。ですよね、藤ヶ谷さんが
乱…暴なんてする訳ないですよね…』
太「誤解を招いてごめん、
スタッフさんには、誤っておいてくれる?」
『はい、任しといてください
うまく、話をしておきます、安心してください」
ブーブーブー
!
太「マネージャーからだ…」
マネージャーの耳にも入っちゃったのか
不味いな
太「すぐそこまで来てるらしい、ごめん
じゃあ、行くわ」
.
.
長い付き合いのある店長に、迷惑をかけてしまい
何より、嘘をついたことで胸が痛かった
ごめん、店長
.
.
感のいい店長の事だ…
もしかしたら、
全部気付いてるのかも、知れないのに
ごめん
.
.
ほんと
俺は最低だ
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作者名:トウコ | 作成日時:2020年6月7日 9時