幻夢（仮題）短編集 3

あいすくりーむ　61 ページ21

もう…

裕太に逢えない…





私は…

裕太には逢えないんだ






.






.






.




裕太を裏切ってしまったから…






.






.





もう

裕太の所には、戻れない…



裕太に、愛して貰う資格はない…






.





.




家に帰ろう…


最近は、いつも裕太が送り迎えしてくれたから

電車とか、バスで帰ったことはない






どっちに行けばいいのかな


わかんないよ





わかんないよ、裕太…






ふぇ、っ



ぶぇ、っ




ん、っく





涙ばっかり溢れて…

頭の中は、真っ白で、何にも考えられないのに

目を閉じると、裕太の顔だけが、浮かぶ






裕太…っ、





裕太に逢いたいよ






裕太….っ、く






裕太に逢えないのなら…






このまま、ここで消えちゃいたい







消えてなくなっちゃいたいよ






ふぇ….ん、っ






！






！！






「こっち、おいで」





「え！？」






「こっち」






誰！？


また…藤ヶ谷さん？






「…A…」

違う、この声は…



裕太…！








裕「酷い顔だな、目が真っ赤じゃん」





「…どして……？」


どうしてここが、分かったの？






裕「SNSが、凄いことになってる…」





え？






裕「ガヤを見た、って」




う、そ…





裕「それだけじゃない…」






え？




裕「女の子を店に連れ込んで…乱…暴しようとした、って上げられてる…」






！





！！






裕「写真も…」






！？







裕「女の子の写真も上がってる…」





.





.






？


それって…




裕「Aの写真だ…」

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