あいすくりーむ 56 ページ16
太「これ…にしよ」
選んだのは、紺色のブラとショーツのセット
それに、同じ色のキャミソール
「…裕太って…
こういうのが、好きなんですね…」
「…私、いつも白とかピンクとか…」
「…お子ちゃま過ぎでしたね…」
伏し目がちに、俺を見た君
その言葉が、また俺の脳内で再生される
白…ピンク…
小柄な花模様…小さなリボンの付いた下着姿の君
確かに、彼女にぴったりだ
裸だった彼女の妄想に、彩りが加わる
「…あと、あの…えと」
店を見渡した彼女が、ソレを見つける
「あれも…」
玉が、好きだとかいうベビードール
太「これ…着せられてんの?」
思い切って聞いてみた
「…ううん、自分では着ない、恥ずかしいもん…」
「…でも」
太「でも?」
「今朝、起きたら着せられてたの」
どくん
心臓が、跳ねた
「昨夜ね…あの……」
「…意識とんじゃって…そしたら…」
無邪気とは、罪なものだ
悪意なく、邪心なく…相手の気持ちをえぐり取る
玉との、夜
玉との、行為
玉の、愛し方
そして….その行末
君は…玉に愛されて…愛されて、意識をなくすまで
愛されて…
そして
玉は、君にベビードールを纏わせた
自分に愛されて、意識を失った裸の君に。
自分の事のように、
熱く下半身が反応するのが、分かった
これが、"君から"じゃなかったら…
玉から、昨夜のコトの次第を聞いていたら…
こんなにまで
身体と心を揺さぶられることはなかったかも
知れない
君の正直と素直は…罪だ
俺の心と身体を掻き乱す
太「これは…いらないんじゃない?」
「…え、?」
太「だって…Aちゃんは、自分では
着ないんでしょ?」
「…はい、でも…裕太が…」
次の言葉を遮った
太「…朝まで、抱き合っていたいじゃない?」
「…え?」
太「素肌でさ…」
太「お互いの肌と、熱を感じたい…」
俺なら…
.
.
「藤ヶ谷….さん…?」
「…?」
俺なら、君とそんな風に愛し合いたい
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作者名:トウコ | 作成日時:2020年6月7日 9時