幻夢（仮題）短編集 2

WEB FES/Day2 ページ9

太「何、また観てんの？」


「ん、」


太「好きだね」



「ん、好き」



太「誰が？」



「…太輔」


太「ふぅん、そうなんだ」




「…ん、」


太輔が好き

普段ちょっと天然さんの太輔も好きだけど
ライブの太輔は、凄く好き


ぎゅーって、気持ちを鷲掴みされちゃう




太「俺のどこか好き？言ってみ」




「ブラホワイトなら…この顔」

オスの顔
有無を言わさず、押さえ込まれそうな顔




太「他は？」


「ダンシングスターなら…」

眉間に皺を寄せて、目を力を込める
全て見透かされそうな瞳




太「グラビティは？」





「…声」

綺麗な透き通るような高音



太「Tonightは〜」


太「あ、言わなくていい」







？



太「え、っちだからな、Aは…」




え？




太「好きだもんね〜」




？



太「好きでしょ？俺の腰」



！




！！




「ばかっ！！」




太「いいからいいから…」




「…もう、太輔、嫌い！」




太「嫌い？嫌いなのか？」





太「ふうん、そんな事言うんだ、いいの？」





.




.





太「いいのかなーー」





太「Aは、、、」






「…何？」





.





.






太「そんな事言うと"いいこと"してあげないよ？」



「…！」






太「ごめんなさい、は？」





「ごめんなさい」ペコリ



太「早いな、ごめん….笑」

太「そんなにシて欲しいのかな？」





「…うん、」



「シて欲しい」






笑

太「素直でいい子だね」





コクン、頷いたA

「…太輔？」



「ご褒美は？ご褒美、頂戴？」




太「は？もう？」




「うん、今…今！頂戴、ご褒美」


「私….いい子でしょ？…だから…」






「ね♡」



笑
よく、飼い慣らされた猫ちゃんだ(^_-)

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