雫。3 & 短編(12/11〜)

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ホテルを出て歩き始めると
冷たい風が頬を撫でた





これから…どこに行こう







.







.







取り敢えず、今日は何処かホテル


その後は…家も仕事も探さなきゃ…







.







.







部屋に残して来た裕太が気にならない訳じゃない

でも…




私はもう…振り返らない


振り返っちゃいけない




ここで、断ち切らなきゃ….前に進めない

ずっと裕太に甘えたままになってしまう







.







.







プッ

車のクラクションが鳴った






？





何？

誰？






裕太？


ううん、裕太は今日は車じゃない







だとしたら…







「…A…！」






え？






「…送ってくよ、」






どうして？








どうして、ここに…貴方がいるの？








.







.







太「待ってたんだ…」






「…どう…して？」







.









.







どうして、ここに太輔がいるの？







.







.






太「玉に…頼まれたんだ…」





！？




裕太に？








.







.






太「もし、今日…
このホテルからAが出て来たら…」








太「Aを頼む、って…」







.






.






裕太？






.







.







太「君は1人では生きていけないから…って」





太「側にいてやってくれ、って…」







.









.







太「頼む、って…」





.







.






.







裕太…




貴方…そんな事言ったの？







どうして





どうして…なの？







.








.








裕太…

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