雫。5 ページ39
タクシーから、降りる頃には
雨が上がってた
藤ヶ谷さんに借りた上着を手にかけて、藤ヶ谷さんのスマホは鞄に入れた
桃「…ただ今、」
パタパタと小走りでママが迎える
「おかえりなさい…雨、大丈夫だった？」
桃「…ん、」
「…でも、髪…こんなに濡れて…」
桃「……」
「…お風呂入ったら？」
そう言って髪を拭き始めたママ
「…あ、れ」
桃「何？」
何かついてる？それともこの上着に気づいた？
「…香水？」
.
.
ママは、オーガニックの香りしかつけない
こういう人工的な香りに敏感
桃「雨宿りしたから、」
「…？」
桃「凄い雨で雨宿りしたの、その時隣にいた人の移り香かも…」
「…そっか…」
記憶を辿るように伏し目がちになったママ
「….でも、この香り…」
桃「着替えて来るね」
「…桃果？だからお風呂…」
ママの言葉を無視して、部屋に入ると
直ぐにスマホが鳴った
黒くて重い藤ヶ谷さんのスマホ
桃「はい」
太「あ、あの…それ、俺の…俺のスマホだよね？」
ふふ
藤ヶ谷さんって、パパより年上なのに可愛い
桃「はい、あの…上着に入ってて…」
桃「ごめんなさい、気づかなくて…上着借りたのに。
でも、何も悪いことしてません…」
太「あ、いやそんな事思ってないけど…
あぁ、良かった、…良かった、助かった」
桃「ごめんなさい」
太「いや、あの君は悪くない、俺が…」
桃「お返ししなきゃですね、」
太「あ、そうして貰えると助かる」
桃「でも、…今日はちょっと…」
太「そっか、もうこんな時間だしね…」
桃「明日、でもいいですか？」
スケジュール的には、明日はレギュラーの収録はないはず….ドラマとかなければ、基本火曜はパパは休み
太「大丈夫」
桃「えと…どこにいけば…
今日タクシーに乗った場所で待ってていいですか？」
太「あ、あぁ」
桃「人目につきますか？」
今日はあの雨だったから、誰も見てなかったけど
平日のあの辺りは人通りが多い
太「ん…」
桃「そうですよね」
太「じゃあ、今日雨宿りした店の前は？
18時きっかりに車で行くから…」
桃「…分かりました、待ってます」
話が終わる頃
玄関でパパの声がして、慌てて電話を切った
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りさ - そうですね(*^▽^*)紅白楽しみですね (2019年11月16日 2時) (
レス) id: 633db925ae (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - りささん» 本当ですぅ〜。笑。祝！紅白ですね^_^ (2019年11月15日 5時) (レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 私も長くなる予感がします(≧▽≦) (2019年11月15日 0時) (レス) id: 633db925ae (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - ちょこさん» 挨拶なんて…気にしないでくださいね。コメント頂けて凄く嬉しいです^_^暗くて重い話ばかりですが、楽しんで頂けてるみたいで良かったです。少ししか更新出来なくてごめんなさいです。あ、でもキスマイ紅白決まりましたね(*´-`) (2019年11月14日 20時) (レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - こんばんは！ごめんなさい。初めましてです。挨拶なくいきなりコメントごめんなさい。今朝、更新していただきありがとうございました。トウコさんの小説大好きです。本当にありがとうございます。 (2019年11月14日 19時) (レス) id: eb27eea20a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トウコ
| 作成日時：2019年10月27日 7時
