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太輔side
二つのデカイ紙袋を下げて
渉の後ろから、顔を出す
何度も想像したこのシュチェーション
玉と、桃果ちゃんを抱いたAが
俺を出迎える
Aは、母になり、どんな風に変わっただろう
どんな表情をするんだろう
諦めることが出来たはずの、俺の心は
どんな風に動くんだろう
期待と…不安が入り混じる
.
.
裕「いらっしゃい」
出迎えたのは、玉だけだった
Aは…？
渉「お邪魔します」
さっきまでのハイテンションは何処へやら
急に静かになった渉
？
渉「起きてる、桃ちゃん？」
？
裕「ただ今、お…っぱい」
渉「あ、そうか…」
そうか、寝てるの起こしちゃっ悪いと思って？
さすが…渉
だから、部屋が静かなのか
さっき地下駐車場から、インターホンした時は
あんなに賑やかだった
渉「じゃあ、そのまま寝ちゃうかな…」
裕「かもしんない…」
渉「じゃあ、桃果ちゃんとのご対面は
暫しお預けだな…」
裕「まぁ、ゆっくりして行ってよ
そんな長く寝る子じゃないから…すぐ起きるよ」
渉「賑やかになりそうだしね…」
笑
俺たちを見つけた、ニカが、にかっと笑ってる
プライベートで皆んなが集まるなんてないからな
しかも、渉の手料理付き
裕「どうぞ、ガヤ…」
玉がいつもの柔らかな表情で、スリッパを
差し出す
太「サンキュー」
人を家に、入れたがらない玉
今までの家には行ったことがない
玉の家に来るのは、これが初めてだ
きれい好きな玉とAの家
そりゃ、綺麗だよな
スリッパを履き、玉、渉、俺の順に廊下を歩く
玉と渉は、持ってきた料理の話で盛り上がってる
半年も、会ってなくて
諦めた、と思っていたのに…
この空間で、Aが暮らしてる…
そう思うだけで…胸が苦しくなる
Aを想い焦がれていた時の
嬉しい気持ちや、切なさ、苦しい気持ちが
予想だにしない程に押し寄せて来る…
まだ、Aに逢ってないのに
この動揺した気持ちを隠し通せるだろうか…
…？
長い廊下の右側
僅かに開いたドア
ここは…玉とAの寝室？
その薄明かりの中に、まるでマリア様のように
浮かんで見えた姿
.
.
あれは
A…
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トウコ(プロフ) - yk717miraiさん» 暫し現実を離れてお話の世界に…それが、私の理想です。苦手な展開もあるかもしれませんが、嫌でなければお付き合いくださいませ^_^ (2019年10月1日 7時) (
レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai(プロフ) - 今読んで本当にホットしました。良かったです。 (2019年9月30日 12時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai(プロフ) - 間違ってもこの後裕太さんが激怒して何かすると言う展開はないでほしいです (2019年9月29日 23時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - yk717miraiさん» いつも読んで頂きましてありがとうございます…m(_ _)m (2019年9月29日 14時) (レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai(プロフ) - このまま是非裕太さんと幸せになってほしいです。この後不幸が起こらずに★☆★ (2019年9月29日 14時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トウコ
| 作成日時：2019年9月25日 8時
