贖罪 2

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「裕太…」






裕「んー？」






「ここに座って…」






ちゃんと、目を見て話したい







裕「ん、しょ」

ソファに並んで腰を下ろした裕太








裕「何か飲む？」







「…私は、大丈夫…」






裕「そか…」






裕「寒くない？」






「…笑、大丈夫だよ」





裕太も…緊張してるの？





.






.






感のいい裕太だもん

やっぱり…気づいてるんだね







「…あのね、裕太…」





裕「ん？」

こういう時の裕太は、
顔を上げないし、目も合わせない






「…今日ね、」







「……藤ヶ谷さんに会ったの…」


太輔、そうは呼べなくて、藤ヶ谷さんって呼んだ







裕「そう…」



？

驚かないの？




昨日、あんな事があって
今日は家でゆっくりしてると思ったでしょ？








裕「それで…？」



…あ、えと






「………」



何をどう話せばいい








「…あのね…」








気持ちを正直に話せばいい

言葉が紡げなくても…






わかってるけど

喉の奥がぎゅーって、閉じてる








「…あの…」







「………私…」







「…私、ッ…」







「…あ、の…ね、ッ…」






喉は閉じたままなのに
涙腺は…壊れてるみたいに開いてて
とうとう…

涙が溢れて…頬を伝ってこぼれ落ちた







「…裕……太…、私…」








「…私、っ…」








.







.







.








「…太輔…ッ、…」







.






.







「この……子…ッ…」





.







.







「…桃…ちゃん…は…」






「…ッ、」






……言葉が、紡げない







裕「俺の子だよ」






「…！？」









裕「桃ちゃんは…俺とAの子だよ」







「…裕太…」






.






.







裕「俺たちの子だよ」






裕「……、ガヤの子じゃない…」

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