贖罪 2

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「…交代しよ」




お風呂から上がって
ソファに座って…今度は、私の番







短い髪、刈り上げた髪に
ゆっくり温風を当てていく




仕事の時は、軽く遊ばせてるけど
洗い立ての髪は…サラサラストレート






さっき、裕太が洗ってくれたみたいに
私も指先で髪を掬っていく







裕「気持ちい…」






「…ふふ、」





裕「寝ちゃいそう…」





今日もお仕事忙しかったもんね

本当は、太輔とのこと話しておきたいけど

でも




耳の横の髪をかきあげると
もう、裕太は目を閉じてる




かきあげる私の指先に合わせて
ゆらゆら揺れる頭







もう…寝ちゃった？







裕「ヤバーい、寝ちゃう…」






「…疲れちゃった？」







裕「そういうわけじゃないけど…気持ち良すぎ」






「……笑」








裕「Aの指は魔法の指だーー」








私もさっき、同じ事を思ったよ

裕太の指は、魔法の指

私にとって…特別







裕「ベッド行こうか？」



裕太はもう、目をパチパチ瞬きして
眠そうに目を擦ってる





どうしよう

今日は、やめようかな






折角…

裕太も穏やかな気持ちになってるのに





それに
明日は、PVの撮影って言ってた

それは、明日は一日中太輔と一緒、ってこと

そんな時に話さない方がいいのかな







でも…







！




ピクン

動いたお腹…

桃ちゃんが跳ねた







ピクン



ピクン





まるで…勇気だして、って言うみたいに

動き続ける桃ちゃん







私を、励ましてるの？







！






！？






「…裕太…？」


気がつくと、下からじっと私を見つめてる裕太


いつから、私を見てたの？







裕「どうかした？A…」







裕「何か…あった？」

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