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Aside
太「だから…もう、いい…」
「？」
太「俺は….君を諦めるよ…」
「太輔…」
太「玉と幸せになって…」
.
.
.
ずっと…とつとつと、前を向いたままで
話していた太輔が、私を見つめる
太「それ、飲んだら….帰って…」
「……」
太「玉んとこに…」
やわら立ち上がった太輔
太「俺たちは、おしまいだよ…」
私を見下ろす瞳は、二人が付き合い始めたあの日
ケガした私を抱き上げてくれた時の太輔と
少しも変わらない
愛に満ちた瞳
少し哀しげで、切ない瞳
太「一緒にいれて幸せだった…」
そう言って、窓辺に立った太輔
太「何で…同じ女性好きになったんだろうな…」
太「世の中には、いっぱい…それこそ
星の数ほど女の子いるのにな…」
「…太輔…」
太「つくづく….俺も玉もアホだわ…」
自嘲気味に笑った太輔
.
.
.
私が…二人を苦しめた
私が太輔と付き合う前から、今の今まで
私は…二人を苦しめ続けてる
全て…私のせいだったんだ
.
.
.
.
「…ごちそうさま…」
赤く光る透明なグラス
その曲線に自分が映ってる
首元には、傷を隠すためのスカーフ
でも…傷つき、苦しんでいたのは、私じゃない
私じゃなかったんだ
太「送っていけないけど…」
「……」
立ち上がった私を、玄関まで見送った太輔
太「ごめんね、」
太輔の視線が首元に絡まる
太「酷いことして…」
「……う……う、ん…」
声にならなくて、首を振るのが精一杯
太「出来ることなら…」
太「早く忘れて…」
太「その傷が消える頃には…俺のことなんて
忘れて…」
「…たい…す、け…」
太「俺も忘れるから…
忘れて…玉とAのこと祝福するから…」
太「だから…ッ…」
太「……ッ、く……」
部屋に入ってからずっと感情を表わさなかった太輔の初めての涙
太「だから…早……く、行って…」
太「頼むから…」
「…太……ッ…」
太「最後くらい…」
太「かっこよくさせてよ…」
.
.
この人は…こんなに儚かった？
私よりずっと…逞しいはずなのに
なんて….切なく泣くんだろう
私は…
この人を置いていけるの？
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トウコ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます。ただ今、このお話の続き"贖罪"を描いていて、そちらも遅々として進んでないので（涙）今は、リクエスト受けられそうにないです。ごめんなさいm(_ _)m (2019年9月22日 6時) (
レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは！いつも楽しみにしてます！リクエスト大丈夫ですか？ (2019年9月21日 20時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - yk717miraiさん» 初めまして^_^ですよね。コメントありがとうございます。嬉しいです…、ご希望_φ(･_･。これからもよろしくお願いいたします！ (2019年8月17日 6時) (レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai(プロフ) - 玉森さんの子であってほしいです。続きがあるのならそうなっていてほしいです。 (2019年8月17日 5時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - Sayakaさん» 最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。んーー、どちらを選ぶかは最後まで悩んだんですよ…。ただのハッピーエンドの方がいいかな、とか。また、妄想したら続き描きますね！コメント、毎日の励みでした、本当にありがとうございました^_^ (2019年8月16日 7時) (レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トウコ
| 作成日時：2019年8月6日 5時
