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Aside



誰かと間違えてる?



横尾さんと間違えてる?






.





.




ふわふわの黒髪は瞳を覆っていて、項垂れた首は床を見つめたまま






「…太輔…?」


顔…上げて?






太「!?」





スローモーションみたいに身体がゆっくり揺れて、黒髪の間から虚ろな瞳が見つめた






太「何で…」





太「A?」




昨日は、何も知らなかったから気づかなかったけど、随分痩せて顔色も悪い




太輔をこんなに苦しめたのは…私だったんだ







太「何で…」






太「どうして…」






太「何で、来たの?」



小さく首を振りながら、ゆらゆら揺れる瞳はただただ不安の色だけを帯びてる






「……太輔…」





「少しだけ、話をしたいの…」






「入ってい?」





扉はまだ、半分も開いてない
それが太輔の私への気持ちを表してる証拠





太「何も話す事はない…」





太「何も…ないよ…」




黒髪の僅かな隙間から見える瞳は
ずっと下を見たまま





「…太輔は、なくても…」





「…私にはあるの…
太輔に話したいことがあるの…」






太「ダメだよ、A…」







太「来ちゃダメだ…入っちゃダメ…
俺はまた、何をするかわからない…」





太「わかるだろ?」






「…太輔…」







太「帰って…」






太「俺たちはもう、終わったんだよ…」





太「君は…玉のものだ…」




力なく項垂れた首筋は、前にも増して細くて
今にも折れてしまいそう





「…太輔に…」




「謝りたいの…」






太「…?」




「謝りたいの…私がしたこと…」




太「どういうこと?もしかして…
全部思い出したの?」





「…ううん…」





「思い出してはいない…」




太「じゃあ、どうして?」





.





.






「玉森さんが教えてくれたの…全部…」





太「玉が?」





「そう…」





「私が貴方にしたこと…
その全てを、教えてくれたの」

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設定タグ:キスマイ , 玉森 , 藤ヶ谷   
作品ジャンル:恋愛
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トウコ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます。ただ今、このお話の続き"贖罪"を描いていて、そちらも遅々として進んでないので(涙)今は、リクエスト受けられそうにないです。ごめんなさいm(_ _)m (2019年9月22日 6時) (レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2019年9月21日 20時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - yk717miraiさん» 初めまして^_^ですよね。コメントありがとうございます。嬉しいです…、ご希望_φ(・_・。これからもよろしくお願いいたします! (2019年8月17日 6時) (レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai(プロフ) - 玉森さんの子であってほしいです。続きがあるのならそうなっていてほしいです。 (2019年8月17日 5時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - Sayakaさん» 最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。んーー、どちらを選ぶかは最後まで悩んだんですよ…。ただのハッピーエンドの方がいいかな、とか。また、妄想したら続き描きますね!コメント、毎日の励みでした、本当にありがとうございました^_^ (2019年8月16日 7時) (レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トウコ | 作成日時:2019年8月6日 5時

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