哀しいkiss 5 ＊最終章＊

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裕太side


忘れてよ


俺だけを見てよ



ガヤのことなんて…忘れちまえ







裕「俺が、好きだろ？」





「…裕太…」






裕「Aのガヤへの想いは…愛じゃない…」





？







裕「裏切り、傷つけたガヤへの贖罪と同情だ….」





「…ちが…」







裕「違わない…」







裕「Aは、分からなくなってるんだよ…」







「どういうこと？」








裕「誰が好きなのか…」







裕「何が、愛なのか…」





「…そんな事、な…い…」







裕「目を閉じて…」






「…？」





裕「いいから…目を閉じて…」







「……」

言われるままに、目を閉じた









裕「そのまま…じっとしてて…」






「…？」






裕「俺が…気づかせてやるから…」






.






.







「…？」







Aの為に選んだベビードールの
リボンがついたボタンを一つずつ外していく






「…裕太？」







裕「じっとして…」





裕「目を開けないで…」






上着を脱いだら…次は、下
そして、下着





ほんのすこしだけ、身体をよじらせたA






でも、そう
目は開けないで…そのままでいて






.






.






露わになった大好きな人の身体


見たくて、触れたくて仕方なかった身体






ずっと、ガヤのものだった心とは、対照的に
時に俺のものになったその身体




さっきキスを繰り返した膨らみの尖端が
ほんのちょっと赤くなってて
確かにAが俺に愛された証を残してる






「…裕太…？」





目を閉じたままのAが、俺の名前を呼ぶ







最後の賭け



もしこれでダメだったら…きっぱり諦めるから






.







.







ガヤに、Aを返すよ

例え、Aが嫌って言っても…

もう、俺たちはおしまい







全ては

この賭け次第だよ

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