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Aside
裕「終わった？」
「……ん、お待たせ…」
裕「んにゃ、待ってないよーー」
ふにゃんと笑って、垂れた瞳
本当は、一時間も前から待ってたくせに…
裕太は、気づいてないけど
あの駐車場って、店から見えてるんだよ
「店に来てくれればいいのに…」
裕「あ、そっか…」
「新しい多肉植物入ったんだよ？」
裕「えー、そうなの？しくったーー」
「…笑、次は…ね」
裕「うん！」
バックミラー越しに視線が重なり、
満面の笑みを浮かべた裕太がキーを押すと、ゆっくり車が動き出す…
南青山は、お洒落な人がいっぱい
その人の波を見つめながら、二人が暮らす部屋へと
向かう
あの日から、裕太は仕事が早く終わるとこうして
迎えに来てくれる
店に顔を出さないのは、私と太輔とのことを知ってる店長さんに気遣って…
でももう…時効だよ？
.
.
.
私は、裕太を選んだの
.
.
.
裕「暑かったでしょ…お風呂入っておいでよ？」
「…でも…」
裕「俺、後でいいから」
「…夕飯の支度…」
裕「俺、始めとくし、笑。途中で交代ねーー」
「…笑、ありがと…」
鏡に映った自分
首についた傷が、完全に消えたのは、太輔に会った日からだいぶ経ってからだった
まるで、太輔との過去を消すように
鈍い紫から、重い茶色に…そして琥珀色にと
変わっていって、最後にはまるで何もなかったかのように肌の色に滲んで行った
そう…何もなかったかのように
あの時、太輔に見つめられて
はっきり自分の気持ちに気付いた
私が愛している人
ずっと側にいたい人
それが、太輔だと…
あの日あの瞬間も、私は太輔を愛してた、と。
そして…今も。
太輔に愛された証が、全て消えてしまった今でも
私の心の中には、太輔がいる
私は…太輔が、好き
イマデモスキ
.
.
.
.
けれど
彼を裏切り、傷つけてしまった私に
彼の所に戻る権利なんてない
裕「そろそろ出るー？」
ちろ、ってガラス張りのバスルームを覗いた裕太
「…！」
裕「へへ、笑」
無邪気な笑顔
屈託のない、子どもみたいな笑みの裏側には、
不安に潰されそうなガラスの心
そんな貴方を見て私は思うの
貴方が…愛おしい
ずっと、その笑顔を守りたいと。
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トウコ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます。ただ今、このお話の続き"贖罪"を描いていて、そちらも遅々として進んでないので（涙）今は、リクエスト受けられそうにないです。ごめんなさいm(_ _)m (2019年9月22日 6時) (
レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは！いつも楽しみにしてます！リクエスト大丈夫ですか？ (2019年9月21日 20時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - yk717miraiさん» 初めまして^_^ですよね。コメントありがとうございます。嬉しいです…、ご希望_φ(･_･。これからもよろしくお願いいたします！ (2019年8月17日 6時) (レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai(プロフ) - 玉森さんの子であってほしいです。続きがあるのならそうなっていてほしいです。 (2019年8月17日 5時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - Sayakaさん» 最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。んーー、どちらを選ぶかは最後まで悩んだんですよ…。ただのハッピーエンドの方がいいかな、とか。また、妄想したら続き描きますね！コメント、毎日の励みでした、本当にありがとうございました^_^ (2019年8月16日 7時) (レス) id: 766bda6b5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トウコ
| 作成日時：2019年8月6日 5時
