哀しいkiss 4

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裕太side


裕「許せない、って…」





.






.







.






太「愛してる…
俺は、確かにAを愛してる…」





太「Aを失った半年…
生きてるようで、俺は死…んでたんだ…」






太「後悔してた…ずっと…」





？



太「どうして、Aのたった一度の過ちを許せなかったんだろう、って…」





太「Aを失ってた半年間、ずっとずっと後悔してた…Aを許せなかったこと、別れてしまったこと…」







太「だから、昨日…Aの店に行ったんだ、やり直そうと思って…いや、やり直せると思ってた」






太「でも…」







.







.







太「なぁ、、玉」


潤んだ瞳が俺を見つめる





太「玉ならどう？」






どう、って…何が？






太「許せる？」





？




太「彼女が…他の男を受け入れたら…」




裕「…ぇ…」






太「彼女が、他の男と愛し合ったら許せる？」




太「ねぇ、玉？」





詰め寄ってくるガヤ




裕「俺は…」





俺は…






太「俺さ、Aさえ帰ってきてくれれば
全て許せると思ってたんだ…」





太「Aがしたこと全て…」






太「だって、この半年…Aがいない
寂しさにずっと耐えてきたんだから…」






.






.







太「でも…ダメだった…」




裕「？」






ダメだった？



太「俺は…彼女を抱けなかった…」






裕「！？」






太「許せなかったんだよ…
たった一度の過ちさえ、許せなくて…」







裕「許せなくて？」





太「彼女を傷つけた…」



それが…これ？


腕の中で、意識を失ってるA
その首筋には無数の小さな印、と傷痕





太「それだけじゃない…俺は…俺は…ッ」








太「無理矢理Aを…ッ」




無理矢理？
まさか…






.







.





.






太「連れてってくれる？玉」




え？


太「Aを」



太「このまま一緒にいたら、もっと彼女を傷つける…」







太「今日みたいに、その命さえ奪おうとするかも知れない…」






太「もう…」





太「一緒にはいられない…」





太「Aと一緒にいるべきなのは…
俺じゃなかったんだ…」






？

ガヤ？

今、一瞬笑った？いや、見間違い…だよな






太「だから…頼む…」






太「彼女を…頼む…」







太「Aを…頼む…」

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