哀しいkiss 4

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裕太side



裕「…本当だよ…」






宮「何でだよ！？何でそんなこと！」







裕「好きだった、それだけだよ…」






二「ガヤの彼女なのに？」




千「知らなかった訳じゃないだろ？」






太「しかも、俺とAが別れる事になった後
二人で暮らしてたんだよな？」






裕「……」







太「俺が気づいてないと思ってた？」






太「俺が苦しんでるの、見て知ってたくせに…」







二「玉、嘘だよな？」

真っ赤な顔して怒ってるニカ






千「嘘だ….っ、」

健永は、もう泣き出しそう





宮「嘘だ、って言ってくれよ…」

宮田も…








それでも…

そうだ、俺は…Aを選んだ






こうなる事は、あの雪の舞う日に覚悟した

全てを失う事になっても…
Aを選ぶと決めたんだ







裕「俺は….Aを諦められなかった…」





裕「Aが、ガヤの彼女になっても…
どうしても、諦められなかった…」






二「玉…お前って奴は…」




千「何でだよ、仲間だろ？」





宮「どうして…」







.







.








裕「好きだったんだよ…」






それしか…言えない

それ以外に理由なんてないんだ






二「それで今….まさか…」





千「今も？」







太「そうさ…玉は、Aと一緒にいる…」






二「！？」







千「玉？」




宮「何で….玉…」







.







.







.







渉「止められなかったんだよな、裕太…」





渉の言葉にみんながハッとなった







渉「わかってても、出来ない事あるだろ？
ニカや健永だって…」







二「でも」







渉「ずっと…デビューしてから、ずっと…
何ごとも文句一つ言わずにやって来た裕太だぞ」







渉「その裕太が…
どうしても……"出来なかった"…んだ…」






裕「渉…」






渉「そうだよな、裕太…」








裕「……」






渉「それに太輔だって…」




渉「裕太だけを責められないよな？」







二「どういうこと？」



千「ガヤさん？」









太「………」







渉「人を好きになる、ってそういう事だ…」



渉「理屈じゃない、だろ？」








渉「な、ミツ？」






ずっと…黙って聞いてたミツが顔を上げた

宏「…んー、まぁオトナだしな…」





宏「ガヤも…玉も…」







宏「それぞれ、自分で判断出来んだろ？」






裕「……」




太「……」





宏「俺は、そう信じてるよ…だって俺たち…
……仲間だからな…」

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