哀しいkiss 4

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裕太side

それから、
いつも一緒に食事をしたテーブルで
朝ごはんを食べた



朝ごはんって言っても、かれこれ11時




しかも、今日は午後から仕事





裕「行きたくないな…」




「…？」



裕「仕事…」



こんなAを一人残して仕事になんて行きたくない

幸い今日は、一人の仕事でガヤに会う事はないけど…それでもやっぱり





裕「休みたい…」



「…ふ、」
この部屋に来て初めて笑ったA



裕「ダメ？」




「…ダメだよ、笑」




裕「一緒にいたい…」




もし、
俺がいない時間にAが記憶を取り戻したら…
そう思うと心配だよ





「行ってきて…」





裕「でも…」







「何処にも行かないから…」






？
曇り始めたAの表情

しきりに首筋を触ってる





「…どこも…行かない…」







もしかして、その印って
ガヤが出かける時に付けて行ったの？

Aが、外に出れないように？






「…約束…する…から…」







苦しそうに胸を押さえたA、瞳に不安の色が滲んでる



もしかして…




「約束しますから…お願い…」



「何も…しないで…」








小刻みに震えてる身体



ガヤがAにやった事は明白、
Aが外に出れないように、無理矢理首筋に印をつけたんだ


彼女はそれに怯えてる…






裕「何もしないよ、俺は…」





裕「君を傷つけたりしない…」





「玉森…さん…」





裕「Aを信じてるから…」






.






.






裕「信じてる…」







裕「Aが、記憶を取り戻しても
ずっと俺の側にいてくれる、って信じてる…」





「……」





裕「だって…俺は、Aを愛してるし…」





裕「Aだって、俺を愛してるだろ？」

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