七夕の夜にねがいこと。 ページ8
裕「笹の葉さらさら〜」
「雨だね…」
裕「…ん、ざんねーん」
「短冊書いたのにね…」
裕「ん…」
裕「てか、なんて書いたの、それ?」
「…内緒、笑」
裕「いいじゃん、見せてよーー」
「裕太は?」
裕「あー!!なんだよ、無理やりとか、サイテー」
「…いいでしょ、笑…って…」
「え…これ、って…」
裕「ぶー!勝手に見るとかないし…」
「これ…、本気?」
裕「答えないッ!勝手に見たから」
「いいでしょ、だって…」
裕「ちゃんと天の川見ながら言いたかったのに…!!ほんと、Aってデリカシーない!」
「…言って…」
裕「は?」
「ね、言ってよ、ねがいこと」
裕「やだよ、天の川見えないもん!」
「見えるよ…」
裕「は?」
「私には、見える…綺麗な天の川
ちゃんと織姫と彦星は一年に一度のデートしてる」
裕「…雨だし…」
「降ってない!」
裕「雲いっぱいだし…」
「天の川見えるもん!だから…」
「おねがいごと…言って?」
裕「ほんとにわがままだな…」
「…裕ちゃん、お願い…」
.
.
.
裕「わかったよ…読みますよ、読みゃいいでしょ」
「感情込めてね…」
裕「!?」
裕「ったく…」
「いいよ、裕ちゃん…」
裕「全く、ムードもなんもないな…」
「いーから!」
.
.
.
裕「ねがいこと」
裕「来年は、二人に赤ちゃんが授かりますように」
「…裕、ちゃん…」
裕「はぁー、ムード台無し…」
裕「星空見ながら、ちゃんとプロポーズしたかったのにさ…」
裕「てか、なんで!?何で泣くの?」
「…嬉しくて…」
裕「泣かないでよ…、ほらAのは?
教えてよ、ね?」
「…私の?」
裕「そう、Aのおねがいごと…」
「私のは…私のは、ね…」
裕「ん?」
.
.
「お腹の赤ちゃんを…裕太が喜んでくれますように」
裕「…え、…は?…な、に…」
「…ごめんなさい、言えなくて…」
裕「赤ちゃん?….いるの?」
「…うん…」
裕「ここに?」
「…うん…」
裕「マジで?」
裕「やば、泣きそう…」
裕「俺のねがいこと叶えてくれて
ありがとA…ありがとうね…」
終
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年7月5日 4時