111 ページ30
太輔side
勿論、スマホを解約するつもりなんかなかった
そんな事をする時間も惜しいほどに、早く
うちに帰りたかった
Aが待つ部屋へ
信号待ちするタクシーがもどかしい
こんなことなら、自分の車で来るんだった
Aは、
あの部屋で俺を待っていてくれるだろうか
内心、不安でいっぱいだった
あんな風に身体に印をつけたからって
何かが変わるとは思えなかった
むしろ、逆にそうすることで
Aに嫌われてしまうような気がした
Aが、全て忘れてくれればいいのに
そんな気持ちにまでなってしまう
Aが他の男と関係を持ったこと
俺たちに半年の空白があること
あんな風に、身体を傷つけてしまったこと
全て、忘れてくれればいいのに
.
.
.
ガチャ、
鍵を回すと、ドアを開けながら床をみた
Aの靴…
靴はある?
出て行ってない?
高鳴る鼓動
でも、俺のスニカーの横に確かに
Aのも綺麗に揃えて並んでた
良かった…
出て行ってない
ほっとした俺の耳に聴こえてきたのは
バスルームの方から聞こえる水音だった
A?
シャワーしてんのかな…
昨日、雨に濡…れたままだったから?
それとも
朝のあれ…嫌だったのかな?
.
.
少しの変化もない規則的な水音
何か…変
そこに、人の気配を感じないシャワーの音
!
!?
まさか!
177人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トウコ | 作成日時:2019年7月5日 4時