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裕太side
太「そう言う事だから…ごめん…」
太「早く帰ってやらないと…心配する….」
握りしめていたスマホを鞄に押し込むと
席を立ったガヤ
裕「てゆうか、ガヤ…」
太「ん?」
裕「スマホ、変えたの?」
このまま帰したら…もう何も分からなくなる気がした
本当のことを知りたい
特に、Aの気持ちを…
本当にAは、ガヤを思い続けていたのか
ガヤの所に戻りたいと思っていたのか
裕「前のと違うよね?」
明らかに女の子用のカバー
太「あ、これ?」
一瞬、戸惑ったように揺れた瞳
やっぱり…何かがおかしい
Aが連絡取れないように、スマホを取り上げて来たんだろ?
太「これは…」
.
.
太「Aの、なんだ…」
裕「え?」
裕「……何で?」
おかしいだろ?
ガヤが、彼女のスマホ持ってるなんて
太「実はさ…」
太「Aに頼まれたんだ…解約して来て、って」
は?
解約?
裕「どういうこと?」
何でガヤが?
太「連絡来ると嫌だから…って」
?
太「例の…オトコから…」
例のオトコ、って…
ガヤからAを寝…取ったオトコ
つまりは、俺
太「そうなんだよ、」
太「しつこいらしくてさ…」
太「もう二度と逢いたくもないし、声も聞きたくないから…スマホ解約したい、って」
裕「…そう…な、の…」
Aは…俺の事を、そんな風に思ってんの?
太「俺さえ、側にいればいいんだって…」
ガヤさえいれば、いい…って
俺なんか、もういらない、って…
太「…なんかさ…」
幸せそうにガヤが笑う
太「やっと、元に戻れた、って感じ…」
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年7月5日 4時