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裕太side
太「お待たせ」
そう言って予定より30分も早く、スタジオから
出てきたガヤ
この半年、何をやっても身体と気持ちが付いて行かず、仕事は押し気味で、メンバーにも、スタッフさんにも迷惑掛けっぱなしだったのに、今日は頗る好調みたいだ
そんなガヤを安心したかのように見送ったミツが、部屋を出ていくと、すぐに自分のカバンを覗いたガヤ
?
手に持ってるあれは、Aのスマホだ
自分のは…中に入ったまま
先にAのを見るなんて…
やっぱり、様子がおかしい
裕「早かったね…」
ガヤに声をかけた
はっとした様子で俺を見返したガヤ
太「…ん、なんか調子良かったわ…」
確かに顔色も良くて、穏やかな顔してる…
それは、多分Aが側にいるせいだと思うけど
裕「そっか、なんかあったの?」
渉からAが一緒にいることは聞いてるけど
一応、知らないふりしとこ
太「あ…、いや…」
太「特に何、って訳じゃ…」
言葉を濁したガヤ
そこにそっと耳打ちしてきたのは渉だった
渉「玉は知ってる、昨日のこと…」
太「え?そうなの?」
すっとんきょんな声を上げたガヤ
渉「昨日、ちょっと電話で話したんだ、
玉ならいいだろ?」
太「勿論…、まぁ、あの店に行けばわかるしな…」
?
太「あ、店の前で倒れてさ…」
そう、店の前で倒れて…Aが病院に運んだんだよな?
裕「それで?」
裕「まさかそれで、Aちゃんとよりを戻したとか?」
確信に触れることを、わざとさらっと聞いた
?
太「……」
ガヤ?
おい、何とか言えよ
裕「ガヤ?」
太「帰って来てくれたんだ…」
え
太「俺んとこに…」
"帰って来た…"確かさっきもそう言ってたな
本当は、もっと早く帰りたかった、って
ずっと、自分の事を思ってた、って
渉に、そう言ってたよな
裕「……」
太「ずっと…一緒にいてくれるんだ…
これから先、ずっと…」
ずっと?
約束?
裕「そうなの?」
.
.
太「そう、約束してくれたんだ…」
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年7月5日 4時