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裕太side
渉「彼女の店の前で倒れたらしい」
裕「店の前?」
わかっていたけど、知らないフリして聞いた
裕「なんでまた…」
.
.
渉?
裕「どういうこと?」
一番聞きたい事を、口にした
.
.
渉「裕太だって、気づいてたろ?太輔の様子が
おかしいって…」
気づいてた?
何を?
渉「太輔はずっと…
別れてからもずっと、彼女を想ってた…」
!?
渉「別れた事を後悔してた…」
裕「だって、もう半年…」
渉「俺も…」
渉「時間が解決する、って思ってたさ…
いつかは忘れて、前の太輔に戻るだろう、って…」
渉「でも…」
裕「……ダメだった?」
渉「そうだ…
忘れるどころか…益々想いが強くなって…」
渉「食べれず、寝れずで、
気持ちばかりか、身体も壊して…」
裕「でも、福岡じゃ元気だったじゃん…」
.
.
渉「そう見えた?」
裕「……俺には…」
渉「そっか、ま…さすがだな
太輔の演技力は大したもんだ…」
演技?
あれが?
.
.
渉「まぁ…1人になってから、だからな
太輔が堕…ちるのは…」
堕…ちる…?
渉「泣くんだよ…アイツ…」
え
渉「声も出さずに…」
渉「ただ…ぼんやり外を見て…」
渉「星も月も見えない暗闇を見つめて…」
渉「ただ…黙って…」
渉「ひとり……泣くんだ…」
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年7月5日 4時