〜Blood Sweat & Tears〜 ページ20
ヒョングside
YG「ヒョング」
深夜
ユンギくんが僕の部屋に訪ねてきた
ヒョング「どうしたんですか？」
YG「明かりがついてたから寝れないのかなって思って。…ちょっと面白いものを持ってきた」
ユンギさんはそういうと
僕の横に座って本を開いた
中身は…見えないなぁ
ヒョング「それは？」
YG「とあるヴァンパイアの悲しい物語だ。…聞く？」
ヒョング「ヴァンパイア…怖いやつですか？」
YG「悲しいって言ってんだろ？怖くねぇよ…」
なら…いいかな
僕は黙ってそれを聞くことにした
YG「とある村の王子様
彼は酷く報われない恋をしていた
毎日毎日心が締め付けられるような日々…
とある満月
暗くよどんだ星空を眺めていると、パイプオルガンの音が聞こえてきた
その音はとある屋敷から聞こえてきたものだった
そこは悪魔が住むといわれている屋敷」
ヒョング「怖いの出てきますか…？」
YG「うるさい。
…屋敷に足を踏み入れた青年はその音をたどる
すると、黒い羽根を持つ石像の前にたどり着いた
その石像は、彼が恋をしている者に、そっくりだった
彼は思った
この石像に命を吹き込んで、一生このままこの城で暮らしたいと
しかし、その石像は悪魔だった
悪魔は、微笑んだ
王子の心は隙だらけだったから
叶わぬ恋と、その恋を邪魔する周りの者たちによってボロボロだった
悪魔は、彼の唇が自分の唇に触れたとき
呪いをかけた
そんなに何かを望むなら
永遠に何かを求め続ければいいと」
ヒョング「血…ですか？」
YG「まぁ…人間が生きてる限りあるものって言ったら、血…？だから？」
ヒョング「…求めてもかなわない恋をしてきたのに
永遠に何かを求め続けさせられるなんて…」
YG「……呪いを解く方法は、恋をすることだ
お互い求めあうような恋を、すること。
王子は慌てて城を飛び出そうとした
でも外に出られなかった
城の扉は、固く閉ざされてしまったのだ
それから20年
何も食べずに過ごしていても王子は死ななかった
自分は本当に不死身になったんだと悟る
しかし、彼の喉は乾く
彼は求めた
血を。
20年たったある満月、王子は外に出ることができた
村に降りて行って一番最初に見つけたのは
不治の病にかかっていた少年
彼を見た王子は彼をさらって、血を吸った
しかし少年は死ななかった
病気が治ったのだ
人助けができたと、王子は思った
外に出してやろうと城の戸を押した」
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songbird55(プロフ) - お山すわりに激萌！！！！！ (2020年10月25日 20時) (
レス) id: 8b2c24ae88 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - ARMY レイさん» バリバリに更新していくぜ！！！！祭りじゃ祭りじゃ！！！！ (2020年10月24日 17時) (レス) id: 9075bac133 (このIDを非表示/違反報告)
ARMY レイ - おぉ! 新作ですか! 唐辛子マンさん最近は新作祭りですね!! 楽しみが増えます!! マジ アイラヴユーです! (2020年10月18日 22時) (レス) id: 9028194480 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唐辛子マン
| 作成日時：2020年10月18日 19時
