・ ページ21
・
YG「出られない
開かなかった。
少年はおびえた
自分の病気を治したこの男は自分の血を吸って、生きている
ヴァンパイアだと、恐れた
しかし、彼もまた、求めてしまう
王子の血が欲しくてたまらないのだ」
ヒョング「…ヴァンパイアになっちゃったんですね」
YG「ここで、王子は自分が血を吸うと吸われた相手も吸血鬼になってしまうことを知る
飢える少年だが、血を拒絶した
少年は、1か月もの間飲まず食わずでいた」
ユンギさんはそこまで言うと
深くため息をついた
そして、本を閉じた
YG「…ものすごく、こわかった。
…ううん。お互い怖かったんだ。
何度も何度も食事を作っては運んできてくれて
ドアの外から声がするんだ
『お腹すいてるだろう』
『大丈夫か』
『返事をしてくれ』
喉が渇く…お腹もすく…
それはきっと王子も同じはずなのに
王子は自分のことを後回しにして話しかけてくる」
ヒョング「…ユンギくん…？」
YG「…俺は早く城から出たかった
なのに窓も城の扉も開かない
でもそんなときに飛び込んできたのはジミンだった
一番俺のことを心配して…
付き添ってくれてたジミンだった
思わず…っ…抱き着いた
あった、かかった……っ…
会いたかったっ…
・
俺も、求めてたんだ
血を」
ヒョング「……………っ…テヒョン、くん…？」
ユンギくんは、テヒョンくんだった
いつのまにか、テヒョンくんだった
彼が持っていた本を見ると
ページは真っ白
何も書かれていなかった
TH「ジンさんは黙ってた
ジミンの首に噛みつく俺を黙って見てた
なんで言ってくれなかったんだ
何で止めてくれなかったんだ…
…ジミンは、黙って、目をつぶっててくれた
何も言わなかった」
ヒョング「どうしたの…？訳が分からないよ…」
TH「俺だってわかんないよ。
わかんないけど、ジンさんはこれ以上何も言わないんだ
ジョングクが来た時だってそうだ
いつの間にかナムジュンくんとホソクくんがいて
3人でコソコソして…
生贄とかいうのを急に始めたんだ
一番最初の生贄の女の子
その女の子を助けるためにジョングクはこの城に来たんだ」
ヒョング「待って！……なに…どういう……」
意味が分からない
まるで、自分の話をしてるみたいだ
そんなヴァンパイアなんて、いるわけないのに
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songbird55(プロフ) - お山すわりに激萌！！！！！ (2020年10月25日 20時) (
レス) id: 8b2c24ae88 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - ARMY レイさん» バリバリに更新していくぜ！！！！祭りじゃ祭りじゃ！！！！ (2020年10月24日 17時) (レス) id: 9075bac133 (このIDを非表示/違反報告)
ARMY レイ - おぉ! 新作ですか! 唐辛子マンさん最近は新作祭りですね!! 楽しみが増えます!! マジ アイラヴユーです! (2020年10月18日 22時) (レス) id: 9028194480 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唐辛子マン
| 作成日時：2020年10月18日 19時
