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「今日はとても勉強になりました!本当にありがとうございます!」
「いえいえ、Aさんの利発さには驚きましたよ。今もご自分で勉強されてるのですか?」
「はい、少しだけ…でも薬学や医学の分野にはあまり触れてなくて、どちらかというと外国の事に興味があるので、そういった本を読んだり…あ」
胡蝶さんと話しながらふと前方に視線をやると、胡蝶さんと色違いの蝶の髪飾りを付けた女の子が歩いてきたのが見えた
隊服が洋袴の形なのだけど、私と同じ人は初めて見たので少しだけ嬉しく思った
「あら、もう任務の準備は済んだのですね」
割と親しげに、胡蝶さんはその子に話しかけた
「はい…」
もしかしてこの子も蝶屋敷の…?
「こんにちは!」
「こんにちは…」
私が挨拶すると、その子は穏やかな微笑みを浮かべたまま会釈をして行ってしまった
少し種類は違うけど、ちょっと無一郎君と雰囲気が似てるかも…?
「綺麗な子ですね…初めて見ました」
「ふふ、実は私の妹なんです。蝶屋敷で働いてる訳ではないので、今まで離れの方に居たんですよ」
その子は栗花落カナヲという名前で、私と同い年なのだと教えてくれた
血は繋がってないらしいんだけど、綺麗な顔立ちが胡蝶さんとよく似ていたから、本当の姉妹だと言われてもきっと分からないだろう
「あの子、今夜が初任務でして…先日、最終選別を突破したばかりなんです」
「えっ、それならもしかしたら私の弟弟子が同期かもしれません」
「まぁ!それなら安心です。Aさんの弟弟子だなんて、きっと強くて聡明な子なんでしょうね」
「は…はい」
「今回の選別の合格者はいつもより多いらしいですよ。皆優秀なんでしょう、これからが楽しみです」
「そうですね…!」
今の柱は類稀なる精鋭揃いで、噂には今までのどの代よりも桁外れに傑出していると聞く
加えて今回、鬼殺隊に入ってきた優秀な新人隊士たちは…これからどんな活躍をしていくのだろう
鬼の始祖、鬼舞辻無惨を倒すことも夢のような話ではないのかもしれない
信じられない、鬼の居ない平和な世界なんて…
でも、それが現実となる事は大いに有り得るんだと考えたら何だか心が弾むなぁ…
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みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ!🎀 (4月14日 22時) (レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます! (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね!頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2023年7月9日 21時