夜明けを導く光 3【鬼滅の刃】

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「師範から任務用に忍の戦闘道具を持たされていて、藤の毒をそれに使いたいんです｣

私がそう言うと、胡蝶さんはにっこり笑った

「あぁ、宇髄さんが所構わずよく爆発させているアレですね｣

「はい、爆薬とかクナイとか…私はまだ実戦で使ったことがないんですけど｣

…ん？師範が所構わずよく爆発させているってどういうこと？

胡蝶さんや他の柱の方に迷惑かけてないよね？大丈夫かな

「…そういった道具をより効果的に活用できるように、少し手を加えたくて。毒の仕込み方や、攻撃の程度に応じた適切な量を教えていただきたいんです｣

「なるほど、分かりました。それにしてもなかなか良い発想ですね｣

「いえ…最初に考えてくれたのは師範の奥さんなんです｣



『これは毒を塗ったクナイよ。これなら鬼の体を半日麻痺させられたわ』

『そうなんですか…？！凄い…っ』

『下弦でも動きを封じることが出来たから、十二鬼月にもきっと通用するはずよ。いざとなったら使ってね』

『ありがとうございます…！』



ずっと前、雛鶴さんと訓練中にした会話から手がかりを得たのだ

クナイ、爆薬、吹き矢、棒手裏剣など…師範から持たされている数々の忍の戦闘道具

それらに藤の毒を忍ばせておいて、鬼の動きを止められたら…どれだけこちらに有利になるだろう

もし強い鬼を相手にした場合、それが出来るのと出来ないのでは大きく違う

それに、ただ仕込むだけじゃない…細工も施す

いつ十二鬼月と戦うことになるか分からないんだ

しっかり対策しておかないと

『それなら、胡蝶の所に行ったらどうだ？あいつの日輪刀は巧妙に細工されてるらしいし、色々聞けるんじゃないか？藤の毒にも詳しいし』

ということで師範の助言のもと、三ヶ月ほど前に胡蝶さんに手紙を送ったのだ

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