肆-44 ページ44
一つの布団に眠る、そっくりな顔をした双子の赤ちゃんたち
そして私はその傍で添い寝をする形で横になっている
赤ちゃんを起こさないように静かに起き上がると、自分が今いるのは十畳ほどの広い部屋だとわかった
床の間には綺麗な花が生けてあり、
自分の格好を見ると、鉄仙花の柄が控えめに刺繍された綺麗な薄桃色の着物を着ていた
随分と立派な着物のようだけど…私、こんな着物持ってたっけ？
そもそもここは誰の家？そして何故ここに私が？この双子の赤ちゃんは…？
「…ッ｣
考えているうちに何とも言えない不安と焦燥感に駆られて冷や汗が吹き出してきた
何これ何これ何これ…！！
どうしたらいいの？どういう状況…？！
自分が今まで何をしてたかも思い出せない…だって、気づいたらここに居て…
「A、ちょっといい？入るよ｣
「！…誰っ｣
後ろから突然名前を呼ばれて振り向くと、襖が開いて
そこには一人の男の人が立っていた
「あれ寝てたの？ごめんね、起こしちゃった？｣
「…へ…？｣
あまりにも信じられなくて、私は目を疑った
よく知ってる…浅葱色の大きな瞳、黒い髪、白い肌、落ち着いた低い声
その見覚えがある顔に、ほんの少しだけ焦りが和らいだ気がした
「無一郎君、なの…？｣
私がそう呟くと一瞬の静寂が訪れたが、それは軽やかな笑い声に打ち消された
「あははっ、そうだよ。その呼び方懐かしいね｣
「え…笑っ、て…！？｣
無一郎君とよく似たその人は、少し驚いた表情をしてから笑った
「なんでそんなにびっくりしてるの。まるで僕が笑ってるのが珍しいみたい｣
何だか喋り方がいつもより柔らかくて、顔つきが大人っぽくなってて、背も随分高い気がするけど
優しく笑うその人は…
「本当に…無一郎君？｣
私がゆっくりとそう言うと、その人は再び笑った
「どうしちゃったの本当に。無一郎だよ、忘れちゃったの？悲しいなぁ｣
「わ、忘れてないよ！…｣
そう、問題は…
「…何で私、ここに居るんだっけ…｣
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みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ！🎀 (4月14日 22時) (
レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ！更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます！ (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね！頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みやびりじゅ | 作成日時：2023年7月9日 21時
