肆-41 ページ41
「キャーーーッ！！何だかんだで始めてね、Aちゃんと合同任務なんて！！｣
今回の任務地では、今までに向かった隊士が全員消息を絶ってるらしく、柱である蜜璃さんと一緒に向かうことになった
「あらっ、Aちゃんから何だか甘い匂いがするわ！甘味処に行ってたの？｣
「はい、ついさっきまで居ました！｣
「良いわね〜！誰と行ってたの？｣
「えッ、と｣
その質問に、気にしないと決めたばかりの先刻の出来事が一気に思い出されて心臓が大きく鳴る
「…無一郎君、です｣
「…あぁ〜！そういえばAちゃんは無一郎君と仲が良いんだったわね！｣
気にしないようにしても、やはり無理がある
どうしても思い出してしまう
「無一郎君といえば、この間の柱合会議で凄くかっこよかったのよ！いつもぽわ〜って感じで可愛いけど、やっぱり男の子なんだなって思ったわ〜！｣
「へ、へぇ…っ｣
「Aちゃんも既に宇髄さんから聞いてるかもしれないけど、柱合会議に一般隊士の子が来たの。それで、まぁ色々あってその子がお館様のお話を遮っちゃって〜、…｣
無一郎君の瞳、香り、声…それらがありありと思い出されて心臓が早鐘を打つ
蜜璃さんに聞こえてしまわないか心配になってきて、話の内容が全然入って来ない
顔に熱が集まり、額が汗ばんできて、喉は渇いてくる
「そしたらね、無一郎君ったら、その子にお庭の小石を飛ばし…Aちゃん？｣
流れるような話が急に止まり、隣を歩いている蜜璃さんがこちらに顔を向けた
咄嗟に自分の火照った顔を両手で覆ったけれど、少し遅かった
私じゃ意味無いのに、見られたくなくて目をぎゅっと瞑ってしまう
「すごい真っ赤よ？！どうしたの？！｣
「な、何でもないです…！｣
「熱かしらっ？大丈夫？｣
「大丈夫です…！｣
耳まで赤くなっているのが恥ずかしくて、反対側を向いた
こんな態度を取ったら蜜璃さんを困らせてしまうけれど…
とてもじゃないけど、この顔は見せられない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 602人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ！🎀 (4月14日 22時) (
レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ！更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます！ (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね！頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みやびりじゅ | 作成日時：2023年7月9日 21時
