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肆-33 ページ33

星がちらほら瞬いているようなまだ薄暗い未明の頃…しかし、宇髄邸はまるで宴会のように賑わっていた

「いいなぁド派手で!!ありがとな、皆!どれも美味そうじゃねぇか!」

「ふふ、たくさん召し上がってください」

「天元様、Aちゃんも河豚を捌けるようになったんですよ!」

「へぇ!じゃあこのふぐ刺しはAが?」

「はい、皆さんに教えて貰いながら何とか…まだ自信は無いので、もし当たったら(・・・・・)ごめんなさい!」

「ハハッ、大丈夫だって!生まれてこの方、河豚の毒に当たった事はねぇよ!」

なぜ宴会なのかと言うと…

まず今夜、私が久しぶりに非番だったので、雛鶴さんたち三人と夜通しお菓子などをつまみながら女同士でお話ししたりと盛り上がっていた

そうしているうちに夜明けが近づいてきたので、任務から帰ってくる師範の為に食事を三人で用意したのだが

女子会の延長線上…その場の勢いであれやこれやと二十品を超える程の料理を作ってしまった

そこにお祭り騒ぎが大好きな師範が帰って来て、宴会みたいになっているという事だ

「こうして五人で食卓を囲むのは久しぶりね」

「あぁ、最近は急に鬼の出現が増えてAもすげぇ忙しかったからな」

師範の仰る通り、ここ三ヶ月は特に鬼の活動が異様に活発だった

私は夕飯の前に任務に出る事が殆どだったから、こうして雛鶴さんたちと…ましてや多忙の師範と食卓を囲むような事は暫くずっと無かった

「そうだ!面白い話があるんだよ」

お酒を一杯煽って、師範が楽しそうに話し始めた

「昨日の柱合会議で、ある隊員が一人連れて来られてたんだが…なんとそいつ、鬼舞辻に会ったことがあるらしいんだよ」

師範のその発言に、私に続いてまきをさんと須磨さんも驚いて声を上げた

「鬼舞辻って!鬼の始祖に会った人がいるんですか?!」

「その子よく生きてたな…!」

「えぇーーっ!!どれだけ強い子なんですかぁ?!」

「新人のくせにあの不死川に頭突きを喰らわせたくらいだからなぁ…鬼と戦ってるのは見た事が無いから知らんが、そこそこ実力はあるんじゃねぇか」

「その子は、鬼舞辻の情報を共有する為に柱合会議へ…?」

冷静に聞く雛鶴さんに、師範はにやりと口角を上げた

「いや、それが…もっとド派手な理由(わけ)だったんだ」

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みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ!🎀 (4月14日 22時) (レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます! (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね!頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2023年7月9日 21時

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