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肆-30 ページ30

「お水、貰ってこようか?」

私が立ち上がろうとすると、無一郎君が私の手を引いた

「ううん、大丈夫。それより一緒に横になってくれない?」

「え」

「なんだか胸騒ぎがしてて…このままだと眠れる気がしないから」

「そ、そっか」

私は少し戸惑いながらも、二つの布団をくっ付けてその間に横になった

「…っ」

…すぐ近くに無一郎君の顔がある…

前から思ってたけど、無一郎君の顔ってすごく整ってるんだよなぁ…まだ幼さも残っているんだけど

顔の全てが整った形してて、思わず見惚れてしまう

そういえば、こんなに至近距離で見たことはなかったな

眉の形も綺麗、まつ毛も割とある…そして少しあどけなさのある口元が…

「…可愛い」

「僕のこと?何言ってるの」

「あ、ごめ…」

反射的に謝ろうとすると、無一郎君が私の頭に手を添えて固定した

「…A」

吸い込まれるような深い瞳に…目が逸らせない

「っ…」

「僕のこと子供扱いしてない?」

少し不服そうに、ため息混じりに無一郎君は言った

「こ、子供扱いはしてないよ。無一郎君は…確かに可愛さもあるけど、かっこいい所もあるから…」

私がそう言うと、無一郎君は少し驚いたように眉を上げた

「…そう」

それから何も言わず、私を抱き寄せた

「わ…っ」

あっという間に私は無一郎君の布団の中に入ってしまっていた

え?え?

「…起こしちゃったのは僕だけど…早く寝なよ」

「え?は…はい」

急なことに頭が全く追いつかないけれど

もしかしたら無一郎君、疲れてるのかな…?

疲れてると人肌が恋しくなるっていうし

「お、お休みなさい…」

「うん、お休み」

ちょっとだけ離れようとしても無一郎君の腕は少しも動かない

…やっぱり力、強いな

二人で布団に入ってるとやっぱりいつもより温かいし、石鹸の香りがするし…全然落ち着かないな

どうしよう、こんなに近かったら

心臓の音が伝わりそうだよ…

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みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ!🎀 (4月14日 22時) (レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます! (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね!頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2023年7月9日 21時

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