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肆-24 ページ24

「ムキッ、ムキッ!」

「持ってきてくれてありがとう!ムキムキねずみの皆!」

「…」

任務地に着き、師範の忍獣ムキムキねずみたちから受け取ったものを(たもと)に入れる

それから無一郎君と鬼を探し始めたが、辺りはもう闇に包まれ始めていた

「昼間はあんなに晴れてたのに、雲が出てきたせいでもう太陽が隠れちゃったね」

「うん、この暗さだったらもう活動を始めるだろうね」

無一郎君がそう言った時、すれ違った人が突然私たちに話しかけて来た

「そこのお二人さんよ…こんなに暗い中を出歩いてたら危ないじゃないか」

「…っ」

「鬼に遭遇しちまうからな…」

牙がある…この人、鬼だ!見た目は普通の人なのに

擬態がだいぶ上手いから結構強い鬼かもしれない

私が様子を伺っていると、間髪入れずに無一郎君が刀を抜いた


霞の呼吸 弐ノ型 八重霞


「何だお前、鬼狩りか…!」

私たちが普通の着物を着ているから気が付かなかったのだろう

「面倒なこった…」

鬼が手をこちらに向け、瞬く間に辺りが砂で覆われた

これは、砂の血鬼術…!

きっと毒か何かがあると思い、私は直ちに着物の袖で口と鼻を覆った

「っ…!」


霞の呼吸 参ノ型 霞散の飛沫


「お前は下がれ…男には興味が無い」

うんざりしたように砂煙から姿を現したその鬼は、次に私を見て舌なめずりをした

「それにしても旨そうな娘だ、肉質が良い…!」

「!!」

女の人を狙ってる?男に興味が無いって言ってたし

私はすぐさま日輪刀を出した

「そうか!お前も鬼狩りか!道理で…」


光の呼吸 壱ノ型 光陰流転


「おいおい、不意打ちはやめてくれよ」


血鬼術 砂塵嵐


また細かい砂が辺りを覆い、鬼が私を目掛けて攻撃してくる

「…っ!」

避けるのに精一杯で近づけない…!

吸い込まないようにしないといけないけど、そうしたら呼吸が使えないし

一旦距離をとってから一気に間合いを詰めればいいのかもしれないけど、着物だから素早く動けないし

「ッ…ゴホッ」

無一郎君が咳き込んで(うずくま)った

口元を押えている手の指の間からは僅かに血が滴り落ちている

もしかしたら術を吸ってしまったのかも…っ

「無一郎君、これ飲んで」

私は解毒剤が入った瓶を渡し、無一郎君の前に立った

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みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ!🎀 (4月14日 22時) (レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます! (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね!頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2023年7月9日 21時

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