肆-22 ページ22
見慣れない都会を色々巡って、ある雑貨店を出た時の事だ
太陽はもう西へ傾き始めていた
「今からどうしよっか、ご飯でも食べる？｣
「うん、そうだね｣
「無一郎君、洋食は好き？｣
「あんまり食べたことないかも｣
「そっか｣
「でもAが言うならちょっと気になる｣
「本当？じゃあ行く？｣
せっかく都会まで来たからレストランなんてどうかな、と思った
近くにいい店があったはず…と辺りを見回していたその時、背後から視線を感じた
普段から鬼と対峙して、気配や視線に敏感になってるのがこういう時にも出るなぁ…
さりげなく視線をやると、袴姿にブーツを履いた、私と同年代くらいの女の子三人がこちらを見てひそひそ話していた
格好からして女学生の子たちかな？何だろう…？
「…由緒正しい家の子なのかしら…凄くお似合いだわ…！｣
「…あの子も別嬪さんだし、お相手の方も眉目秀麗ね…｣
「…いいわねぇ…私も早くお見合いの話来ないかしら…｣
え、それは私たちのこと？！
周りが賑やかだからはっきりとは聞こえないけれど、明らかに私たちの方を見ながら言ってるのは分かる
やっぱり街中でこうして歩いていると…そういう風に見えるのかな？
今朝、須磨さんにも言われたし…
『霞柱様とはいつから恋仲なんですかぁー？教えてくれればよかったのに！』
『ち、違いますよ！』
『でも好きなんですよね？！見れば分かるも〜ん』
『えッ？！』
無一郎君の事が好き…？
いや、違うと思う…上官だけど年下だし
確かに無一郎君と一緒にいると安心感があって、会うのがなんだかんだで楽しみだったりするけど
それは蜜璃さんに会う時も同じだし…
ん？よく考えたらそれとは少し種類が違う気もする
あれ…あれ？
「…う〜〜ん…｣
「どうしたの？｣
「！い、や…何でも…｣
でも、こうやって顔を覗き込まれるだけで心臓が跳ねて、目が合うだけで息が止まって、声を聞くだけでふわふわした感じがして…
これは、"安心"してるからではないの…？
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みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ！🎀 (4月14日 22時) (
レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ！更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます！ (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね！頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みやびりじゅ | 作成日時：2023年7月9日 21時
