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肆-18 ページ18

杏寿郎side

俺が是非手合わせしたいと考えていた、長月少女と時透がわざわざ屋敷(うち)まで来てくれた!誘ってくれた甘露寺にも感謝する!

この二人と胡蝶の継子を含め、三人は期待の若手と言われているらしい!だから個人的にも凄く興味がある!

「この桜餅、蜜璃さんが作ってくれたんですか?美味しい…!」

「えへへ、そうなの!ほら、無一郎君もどうぞ!」

「僕はもうお腹いっぱいです」

「あら?まだ少ししか食べてないじゃない」

「実は私たち、さっきお昼を済ませたばかりなんですよ」

「そうだったのね!じゃあ最後に一つ、どうぞ!」

「んぐっ…」

それにしても、時透は良い顔をするようになったな!初対面の時よりもだいぶ年相応に見える!良い事だ!

「口の中が甘ったるい…」

「キャーーッ!無一郎君、そんなに嫌な顔しないで!ごめんね、可愛いからつい食べさせたくなっちゃうのよ…!」

「あはははっ」

微笑ましい若者たちを見て心が温まり、少し前にした伊黒との会話がふと思い出された


『長月って、甘露寺と仲が良いあの小娘か』

『あぁ!俺はそこまで親しくしている訳ではないが、少ししか接してないというのに確信できるほど優秀な隊士でな!』

『最近の隊士は質が悪いらしいが、時透といいその小娘といい…たまには規格外がいるのかね』

そして暫くして、伊黒がぽつりと呟いた

『惨めにくたばったりしないといいが…』

言葉からは分かりづらいが、その声には心配の色が含まれてるように感じた

『…気にかけているのだな、あの二人を』

『ふん、別にそんなんじゃない。ただでさえ人手不足だというのに、貴重な隊士が居なくなったら鬼殺隊にとっては大打撃だからな』


もしかしたら伊黒の意図とは違うかもしれないが、俺もそれに共感した

時透、長月、栗花落…そして、他にも沢山の頼もしい後輩たち

父上の仰る通り、俺に優れた才が無かろうと、志半ばでこの命が果てようと…彼らに俺の思いを託せると信じている

彼らさえ居れば、必ず鬼の居ない平和な世界を実現してくれるだろう

もしその時に俺が居なくても構わないから

これからの未来の担う若者たちを、心を燃やして全力で応援していきたい

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みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ!🎀 (4月14日 22時) (レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます! (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね!頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2023年7月9日 21時

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