夜明けを導く光 3【鬼滅の刃】

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新しく木刀を持ち替えた煉獄さんと向き合い、構える

大きな炎が燃え上がるような深い呼吸音の後、木刀に重みがかかった


炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり

光の呼吸 捌ノ型 日暈


その重さに見合わないほどの速い攻撃が次々に来る

「うわっ！！｣

「どうした！！押されているぞ！！｣

「うう…｣

こんなに力強い攻撃をまともに受け続けてたら、腕がひしゃげそう…！


炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天

光の呼吸 伍ノ型 光芒閃光


不甲斐ない、私は無一郎君みたいにはできない…！


炎の呼吸 壱ノ型 不知火

光の呼吸 漆ノ型 蛍火残照


「！｣


光の呼吸 弐ノ型 光風霽月


「…あ｣

相手が柱だということを一瞬だけ忘れて本気で木刀を振ると、煉獄さんの脇腹に一本入れてしまった

「す、すみませ…｣

思いっきり当ててしまったから、煉獄さんに怪我をさせてないか少し焦った

「前よりも随分と強くなったな！！感心感心！！｣

「えっ？…私あんなに押されて…｣

「煉獄さんの剣技は重みがすごいものね！それでもちゃんと対処できてたAちゃん、かっこよかったわ〜｣

「長月の剣技は繊細で速いな！！相手の隙をつくのが上手だ！！｣

「あ、ありがとうございます…！｣

その時、鍛錬場の戸が開いた

「兄上、甘露寺さん。失礼いたします｣

「あら千寿郎君、何かしら？｣

「少し手伝っていただきたいのですが、よろしいでしょうか｣

「うむ、分かった！君たち、ここへは直ぐ戻るから暫し待っててくれ！｣

煉獄さんは失礼する、と言って蜜璃さんと出ていった

無一郎君と二人になってしまった…どうしようかな

そう考えていると、無一郎君が私に木刀を渡してきた

「？これ…｣

「君、もっと本気出せるんじゃない？｣

「…え？｣

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