ミスミと魔法の町3【とんがりボウシ】 (ページ3)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:4,556 hit

98.音楽コンクールページ3

校長先生が説明した。

「今度、イベントホールにて開催されるそうです。
楽器の演奏でも、歌を披露しても構わない…ということです。
ダリア君、どうですか？」

「まあ、魔法の町でこんなイベントがあるなんて…！
是非、参加したいわ！」

「良かったですね、お嬢様…！」

「そうだ、キキョウも参加すればいいんじゃないかな？
フルートが吹ける絶好の機会だよ」

「え、私もですか…？」

「ええ、キキョウも参加しましょ！
二人でセッション出来たら最高じゃない？
良いですか、校長先生？」

「おや、キキョウ君はフルートを吹いているんですね。
キキョウ君も、参加してみませんか？」

「…皆様がおっしゃってくださるなら、是非参加したいです。
校長先生、ありがとうございます！」

「いえいえ。
では、イベントホールの方にも連絡しておきますね。
君たちの演奏を楽しみにしていますよ」

校長先生は、本の階段を上がって作業に移った。

「すごいね音楽コンクール！
私、二人のこと応援するね！」

「ありがとうミスミ！
…あ、お父様やお母様に連絡してみようかしら」

「ええ、きっと旦那様も奥様も喜ばれます」

「…さ、こう決まったら一層音楽に力を入れなくちゃね。
ミスミ、音楽の本はどのへんにあるのかしら？」

「あ、えっと…確かこのあたりにあったはずだよ」

「…あ、あったわ！
へえ、色々な楽器の本もあるのね！」

ダリアは張り切って本を探した。