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パパパパパパン
外に出て倉庫の間を抜ける。続けざまに銃声が響く
でも、疲れの所為で上手く走れない
ドプッ
『う�・ッ』
脚に一発入った。倉庫の間に転がり込む
血が止まらない。痛い。痛い。動けない
「標的確認。捕獲する」
カチャリ
不味い。撃たれる。
「ウ�・ぅッッ」
「おい小娘無事か、って、お前脚を撃たれたのか!」
国木田さんが敵をノックアウト。つよ。
「!伏せろ!」
刹那、頭上を無数の弾丸が通過していく
あっぶねえな。死ぬとこだったぞコノヤロー
「Aちゃん!」
太宰さんも来た。何で、会ったばかりの私を気にかけてくれるの?
「与謝野さんと賢治君があっち。乱歩さんは先刻の処で状況を読んでる
今のうちに遠くへ逃げよう」
『何で会ったばかりなのに、そんなに優しいんですか』
すると彼はふっと笑ってこう云った
「君が私たちに依頼したんだろう?『助けて』と」
ねえ?と振られた国木田さんも頷く
そう云ってくれたことが嬉しくて、思わず泣きそうになる。
そんな感じですごくいい雰囲気だったのに
パッパパパパァン
あいつらあああ!!また撃ってきやがって!
考えるより早く、翼が生えていた
「お、お前、それは」
このまま二人を担げたら楽なんだけど、太宰さんは異能無効化だ。
其のままだとあたしが飛べない
そっか、直接触れなければいいのか
『国木田さん、太宰さんの体持ってもらってもいいですか。襟は私が持つので』
「いいが、何をする心算だ」
ここから風のように逃げる方法を、一つ知っている
『…少し飛びます。捕まっていてください』
何度目か分からない銃弾が着弾する三秒前
大人二人を抱えて、私は空へ舞い上がった
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菜種梅雨佐矢花(プロフ) - 公式LINE楽しみにしています。これからもう頑張ってください (2020年10月9日 21時) (レス) id: 495b618e4b (このIDを非表示/違反報告)
ユッカ(プロフ) - ありがとうございます!明日か明後日には更新しますのでよろしくお願いします!! (2019年8月15日 21時) (レス) id: 2a8d441004 (このIDを非表示/違反報告)
夏色炭酸水(プロフ) - とても面白いです!!これからも頑張ってください! (2019年8月15日 18時) (レス) id: 4b5d2ae9b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユッカ | 作成日時:2019年6月23日 14時