6. ページ7
…で、
如何してこうなった!?
先刻のお店での出来事を簡潔に話すと、
敦君が椅子から落ちる→実は敦君は虎に追われている
→太宰「それなら都合が善い」→敦君を囮にして虎を捕まえよう!
という訳で、何処かの倉庫の中なう
太宰さん曰く、今夜は此処に虎が現れるらしい
ほんとかなあ
その太宰さんは、『完全自 殺読本』なるものを読んでらっしゃいます
敦君と引いています。だって付箋の量が半端じゃないもん
ガサッ
「うわッ」
敦君が驚く
恐怖で神経が昂っているのかな
私もよくあるから、気持ちはよく分かる
「き、きっと奴だ!二人とも、逃げましょう!」
「否、大丈夫、風で物が落ちたのだろう」
『何でそんなに落ち着いて居られるんですか』
太宰さんは、もう何かわかっているのかな
店で敦君と話している時、何か考えているような表情をしていた
「却説___そろそろか」
意味深な発言
なんだろう、体がぞくぞくする感じがする
「可笑しいと思わないかい?2週間前も、3日前も、君がいる処に虎が出ている」
月光が敦君を照らす
「…あ…」
「この世には、少なからず異能を持つ者がいる」
其れって若しかして
「君も『異能』の者だ。現身に飢獣を下ろす月下の異能者__」
グルルルル…
中島敦 異能力名『月下獣』
敦君が大きな白い虎に変わる
「これは想像以上だな」
虎が腕を振ると、周りにあった木箱が破片となって宙を舞う
「Aちゃん、少し下がってい給え。危険だ」
『云われなくても下がっています』
でも、月に照らされる白虎が幻想的で、思わず止まりそうになる
「これは人の首くらいは簡単にへし折れるな___!」
太宰さんが壁に追いつめられる 危ない
「獣に食われて死ぬという最期も善いが…__君では私を殺せない」
瞬間、太宰さんの伸ばされた指から水色の文字列が浮かびあがる
太宰治 異能力名『人間失格』
138人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜種梅雨佐矢花(プロフ) - 公式LINE楽しみにしています。これからもう頑張ってください (2020年10月9日 21時) (レス) id: 495b618e4b (このIDを非表示/違反報告)
ユッカ(プロフ) - ありがとうございます!明日か明後日には更新しますのでよろしくお願いします!! (2019年8月15日 21時) (レス) id: 2a8d441004 (このIDを非表示/違反報告)
夏色炭酸水(プロフ) - とても面白いです!!これからも頑張ってください! (2019年8月15日 18時) (レス) id: 4b5d2ae9b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユッカ | 作成日時:2019年6月23日 14時