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24. お待たせしました ページ26

「ほんと、大した推理力だねぇ」

 先刻のことを褒めてもらった
 喜んでいいのかどうなのかわかんないけど、少し嬉しかったり。

『ナオミちゃんと谷崎さんは出血が酷いのであたしが探偵社まで運びます』
「そうだね。敦君は気を失っているだけだから私が負ぶって帰ろう。二人を頼むよ」

 あ、そうだ。と呼び止められる

「二人の止血はAちゃんの異能かい?」
『そうですが、何か?』
「善い能力だ。きっと直ぐに活躍するようになるだろうね」
『あ、ありがとうございますっ』

 急に目を合わせてニッコリ云われたら照れるからやめてほしい・・・

『あ、あたしもう行きますね!また後で!』
「ふふ、あとでね。気を付けて」

 翼を広げて、二人の傷に響かないようにふわりと舞い上がる
 空を飛べばすぐに与謝野さんの処に運べるからね

 少し飛ぶと、探偵社があるビルの屋上が見えてきた

 そっと降り立って、階段を駆け下り探偵社へと走る

『ッ与謝野さん!!与謝野さんいますか!!』

 バンッとドアを開けると一斉に視線が集まる

「おいA!もう少し静かに扉を・・・」

 国木田さんの言葉が止まる

「…如何した」
『与謝野さんいますか?!谷崎さんたちが』

「なンだい、何を大きな声で…何があったんだい、直ぐ診せな!!」
『詳しいことは後で話します。止血はしてみたけど』

 任せな、と与謝野さんが医務室に二人を運ぶ

「名前は怪我は?」
『大丈夫です』
「なら血をふきな。服も貸すから着替えたほうがいい」

 気づかなかった。怪我人運んだから服も両手も血だらけだった

 医務室で着替えさせてもらって、医務室を出る

「A」

 振り返ると、国木田さんが立っていた

「話せ、何があったのか」

 事務室に戻って、賢治君がいれてくれたお茶を飲んでからすべて話した
 依頼人の女性が実はマフィアで、依頼は罠で、案内されたビルの裏で殺されかけたこと
 芥川が来たこと

 太宰さんの事は、云わなかった

「そうか、芥川が小僧を。小僧と太宰は?」
『太宰さんが敦君を背負って帰ってきます』

 そうか、と国木田さんが呟く

「まず、無事でよかった。谷崎たちは先生が治してくれる。心配いらない」

 直後、「ウィィィィィィィン」という音が聞こえてきた

『あの、今って治療中ですよね。何で機械音なんか』
「気にするな。先生が治療しているだけだ」

 いや、余計気になるんですけど

 その時、「ただいまあ」と抜けた声がした

番外編:メリークリスマス→←感謝ぁぁぁぁ!!!



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設定タグ:文スト , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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菜種梅雨佐矢花(プロフ) - 公式LINE楽しみにしています。これからもう頑張ってください (2020年10月9日 21時) (レス) id: 495b618e4b (このIDを非表示/違反報告)
ユッカ(プロフ) - ありがとうございます!明日か明後日には更新しますのでよろしくお願いします!! (2019年8月15日 21時) (レス) id: 2a8d441004 (このIDを非表示/違反報告)
夏色炭酸水(プロフ) - とても面白いです!!これからも頑張ってください! (2019年8月15日 18時) (レス) id: 4b5d2ae9b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユッカ | 作成日時:2019年6月23日 14時

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