〈まふまふ〉東京に引っ越したら隣の部屋が歌い手でした

ま「9話だよ！」 ページ11

さっき、コンビニに行こうとしたら、ドアのところで古都華ちゃんに会った

ついさっきまで考え込んでいた人だったから、反射的に、叫んで戻ってきてしまった


そらるさんにも事情を伝えていたら、

『あの〜…相川さん？』


ま「⁉は、はいっ！」

『えっと、その〜大丈夫ですか？なんかさっきすごかったですけど…』


わぁぁ！大丈夫？って言われたぁぁぁ！


絶対引かれたよ！


ヤバイよ！



どうしよう、どうしよう！


そ「はぁ…」


するとそらるさんが玄関へ向かって行った

そ「すみません。今あいつ忘れ物探してて、ってあなたはさっきの」



えっ！？そらるさん、なんで知ってるの⁉

『あっ、さっきはどうも…』


古都華ちゃんも知ってるっぽい！

なんで！？



それが気になって仕方なかったから、僕も玄関まで行った

ま「二人って知り合いなの？」


心の中で混乱しているのを隠すために、少し落ち着いた声で聞いた


そ「いや？さっき通路で会っただけ」

すると、古都華ちゃんもコクコクと頷いた



か、可愛い…

そんなこと口に出しては言えないけど、最初に会ったとき以上に、なんだか胸がざわざわするって言うか、なんて言うか…



『あ、相川さんすみません！なんかいきなり変なこと聞いてしまって…』

ま「あ、いえいえ！僕こそおどろかせちゃってごめんなさい！」


謝るのは僕の方なのに…



ペコペコと頭を下げている彼女はなんと言うかピュアなんだなって思わされた

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